全世帯への配布が実現へ
米ミズーリ州クールバレー市で、全世帯に暗号資産(仮想通貨)ビットコインを配布する計画が着実に進んでいるようだ。
同市のJayson Stewart市長は約1,500人の全住民に、世帯ごと1,000ドル(11万円)に相当するビットコイン(BTC)を配ることができるようになったことをCointelegraphの取材で明かした。
Stewart市長が市民にビットコインを付与する計画を発表したのは8月下旬。当時は「最大で500ドル」の金額を想定していたが、発表後に、全国から注目されて支援が寄せられてきており、1,000ドル分になり得ると説明した。
市民にビットコインを付与する目的について、当時市長は友人の人生がビットコインへの初期投資で変わったという事例を取り上げ、市民がビットコインを長期的投資手段として富を蓄積することを目的としている。そのため、受け取られたBTCを短期間で売られないように、付与から5年間BTCにアクセスできない仕組みを提案した。
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Bitcoinmagazineに応じた最新の取材では、Stewart市長は、「ビットコインはヒューマニティの将来を考える新たな視点を与えてくれた」、「ビットコインは自由・自己主権といったアメリカ合衆国の理念にあっており、最もアメリカ的だ」と話し、ビットコインを介してクールバレー市を社会的に向上させることに期待を寄せている。
なお、ビットコインの付与について、予定日や具体的な方法は定かではないが、市長はそれを付与する前に、ビットコイン関連の教育ワークショップの開催を計画するという。