NFTの認証機能をテストか
米ツイッター社は、NFT(非代替性トークン)の認証機能をテストしていることを報告する動画が公開された。
ツイッターの暗号資産(仮想通貨)やNFTに関するサービスに携わるエンジニアが動画を投稿。まだ最初の実験段階だとしており、フィードバックやアイデアを募集しているという。
As promised, here is the first experiment. Feedbacks and ideas are welcome 🙂 https://t.co/TDyhibCXfG pic.twitter.com/2ifru9T2Pa
— Mada Aflak (@af_mada) September 29, 2021
ツイッター社は24日、ビットコインを含む投げ銭機能をiOSアプリに導入したことを発表。その際、NFTに関するサービスについても情報を公開していた。ユーザーがNFTを保管するウォレットを、自身のツイッターアカウントに接続し、所有権を証明できるという認証機能だとしていたが、導入時期などの具体的な詳細は発表されていない。
NFTはゲームのアイテムなど幅広い領域で利用されており、アート作品での活用も広がっている。
代替が不可能で所有権の証明になることや、二次流通市場でクリエイターへ売上の一部を還元することできる特徴を利用して、画像や動画の制作・販売で活用される事例が増えてきた。最近ではツイッターのプロフィールのアイコンに、NFTの画像を使用するアカウントも増加している。
一方で、NFTの画像だけであれば、スクリーンショットなどの方法で複製することが可能。複製ができれば、それをツイッターのアイコンにすることも可能だ。今回ツイッター社が実験しているのは、アイコンに使用しているNFTの所有者が、そのツイッターアカウントの所有者であることを証明する機能になると見られる。
実際の操作
今回公開された動画では、ツイッターのプロフィール編集の画面から、アイコンを変更しようとすると「写真から選択」だけでなく「NFTを選択」も表示されるようになっている。
その際「NFTを選択」を選ぶと、次にウォレットを選択する画面が表示。そこからは「コインベース」や「メタマスク」、「Crypto.com」などからウォレットを選ぶことができる。ウォレットを選択した後は、アドレスの認証が行われ、それが終了すればNFTが表示されて、そこで選んだNFTがプロフィールのアイコンに表示される仕組みだ。
今回のデモはイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上に構築されたマーケットプレイス「OpenSea」からNFTをダウンロードしたため、アイコンにイーサリアムのマークが表示された。
また、「Tweets&replies(ツイートと返信)」と「Media(メディア)」という項目の間に「Collectible」が追加されており、ここに他のNFTを表示できるようになる可能性もある。