CoinPostで今最も読まれています

米大手ゲーム企業EA、NFTやGameFiに関心

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米EA社CEOがNFTを語る

米国の大手ゲーム企業Electronic Arts(エレクトロニック・アーツ)のCEOは3日、同社がNFT(非代替性トークン)にも関心があることを明らかにした。

米エレクトロニック・アーツ(以下、EA社)は、まだ暗号資産(仮想通貨)やNFTを取り入れたゲームをリリースしていない。しかし、EA社のAndrew Wilson CEOは、四半期決算発表の質疑応答の際に、こうした分野の可能性を語った。

関連大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

「NFTは将来のゲーム業界にとって重要」

Wilson氏は、NFTや「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」というモデルが「将来のゲーム業界にとって重要」なものになるとして、次のように話している。

私は、NFTが今後の業界において重要な役割を果たすものだと考えている。しかし、それがどのように機能するのかを見極めるには、まだ時期尚早かもしれない。

さらに、EA社が収集価値のあるデジタルコンテンツを制作してきた実績があることに触れて、次のように続けた。

これまでの経験から、コレクターアイテムについて分かっていることは、アイテムに実用性があれば、コレクターにとっての価値がはるかに上がるということだ。

この先、私たちが提供するゲームやサービスにおいて、収集可能なデジタルコンテンツは重要な役割を果たすことになると思う。

まだ(NFTの導入について)結論は出ていないが、私たちは非常に良い立場にいると思うし、今後も当社が、より革新的で創造的な考え方をしていくと期待してほしい。

慎重にNFTの機能を見定める必要があるとしつつ、EA社は、この先NFTを導入する上で経験的なアドバンテージを持っていると示唆した格好だ。

NFTとスポーツ業界

Wilson氏は、具体的な例として同社のFIFA(国際サッカー連盟)の試合をテーマとしたゲームに言及している。このようなスポーツゲームでは、試合以外のユーザーエクスペリエンスの一つとして、NFTも求められているという。

NFTはスポーツ関係で幅広く採用されているところだ。スポーツ選手をモチーフにしたトレーディングカードの形式を取ることが多く、サッカー関係では、5月にレジェンド選手であるペレ(Edson Arantes do Nascimento)氏のNFTが発売された。この事例では、売上の9割が慈善団体へ寄付される。

関連サッカー界のレジェンド「ペレ」のNFT販売へ

遊んで稼げる仕組み

Wilson氏が言及したもうひとつの仕組み「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ/GameFi)」とは、ゲームをプレイすることで、法定通貨など現実世界で使える収益を得ることができるものだ。

ベトナムのゲームスタジオ「Sky Mavis」が開発したキャラクター育成ゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」が、この仕組みを備えていることで有名である。フィリピンやインドネシア、ブラジルなどの国々で、このゲームで生活費を稼ぐ参加者が続出して話題になった。

関連「Axie Infinity」などのゲームで獲得した仮想通貨は課税対象=フィリピン財務省

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア