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米テキサス州で「オースティンコイン」発行開始 マイアミ、NYに続く

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オースティン市でもシティコインの発行開始

米国の草の根暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「CityCoins(シティコイン)」は、テキサス州オースティン市でも、まもなく「オースティンコイン」のマイニングが開始されるとしている。

シティコイン・プロジェクトでは、第一弾として8月に「マイアミコイン」を発行している。マイアミ市は、過去3カ月ですでに2,100万ドル(約24億円)以上の収益を得ており、ビットコイン(BTC)の形で住民に配布することを発表した。

関連米マイアミ市、ビットコインを市民に配布へ

仮想通貨支持派のEric Adams氏が次期市長に当選したニューヨーク市でも、10日より「ニューヨークシティコイン」のマイニングが始動している。

関連ニューヨークシティコイン、10日よりマイニング始動へ

CityCoins(シティコイン)とは

地域コインを作成する草の根プロジェクト。仮想通貨スタックス(STX)のプロトコルを用いている。マイナーはSTXをプロトコルに送信して入札し、その額に応じて、地域コインを受け取れる仕組み。自治体が同意すれば、その自治体の所有するウォレットに収益の一部を配布することができる。

▶️仮想通貨用語集

地域を応援する仮想通貨

シティコインプロジェクトは、「オースティンコイン(ATX)」について次のように説明している。

ATXは、スタックスのプロトコルで仮想通貨を稼ぎながらオースティンを支援したい人なら、誰でも採掘・購入することができる。また、ATXはプログラム可能なので、将来的には、ATXを使ってWeb3.0アプリを構築したり、NFTを発行したり、その他、市のデジタルインフラを改善することも可能だ。

Web3.0とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。

▶️仮想通貨用語集

シティコインプロジェクトは、オースティンが選ばれた理由について、「独立性、技術力、創造性の組み合わせが、ATXを立ち上げるための理想的な環境」であるとしている。

具体的には、テキサス州の州都であるオースティンには、多くのスタートアップ企業やハイテク企業が拠点を置いており、アート、ファッション、音楽のシーンでも秀でていることを挙げた。

市政府が正式に採用するかは未確定

オースティン市政府自体は、まだマイアミ市のように、シティコインプロジェクトと提携している訳ではない。もしオースティン市が正式に認めれば「オースティンコイン」から生み出された収益を、同市のウォレットに分配し、地域に役立てる資金として使うこともできる見込みだ。

シティコインプロジェクトは次のように説明した。

オースティンコインのようなシティコインは、草の根的な取り組みだ。この先、シティコインを中心としたコミュニティが成長すれば、市のウォレットを有効にして、分配された資金を活用するよう、市長に働きかけることが可能になる。

オースティンコインを獲得するためにマイナーが入札したSTXの30%が、市のウォレットに直接入金される。オースティン市は、いつでもその資金を請求することができる。

現在のところ、オースティン市政府がシティコインプロジェクトを活用していくかは不明であるものの、Adler市長は、FOX Newsに出演した際、シティコインについて「ぜひ検討したい」と答えていた。

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