CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所BITPOINTに上場 ポルカドット(DOT)が注目される理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

なぜ、ポルカドット(DOT)が注目されるのか

2021年10月26日、CoinMarketCap(CMC)時価総額ランキング9位の暗号資産(仮想通貨)ポルカドット(DOT)が、国内大手取引所のビットポイント(BITPOINT)に上場・取り扱いを開始しました。

Polkadot(ポルカドット)とは

Polkadot(ポルカドット)は、イーサリアムの共同創設者であるGavin Wood博士を中心に、より公平かつユーザー主権的な分散型ウェブ(Web3.0)の構築を目指す団体「Web3 Foundation」主導で開発を行うプロジェクトです。

異なるブロックチェーン同士の相互運用性(インターオペラビリティ)および拡張性(スケーラビリティ)の向上に取り組む代表的なプロジェクトのひとつで、2020年5月にメインネットをローンチしました。

ポルカドットのエコシステム(経済圏)で流通するネイティブトークンのDOTは、2021年6月に米最大手取引所のコインベースProに上場。その後もDOT価格は上昇し続け、2021年12月1日時点で、暗号資産(仮想通貨)の時価総額ランキング9位にランクインするなど、代表的なアルトコインの一角を占めています。

下図は2021年以降の価格推移になりますが、期待が反映され大きく値上がりしました。

DOTの価格推移(Messari)

相互運用性とは

暗号資産(仮想通貨)の基幹を成すブロックチェーン技術は、非常に利便性・応用性が高く、世界中の企業の関心を集めた結果、さまざまなユースケースが誕生しています。

その一方、異なるブロックチェーン同士は「規格」が異なるため、データのやり取りは困難です。例えば、ビットポイント(BITPOINT)などの暗号資産(仮想通貨)取引所で購入したビットコインをイーサリアムのデジタルウォレットにそのまま送金することはできません。

ゲームで例えると、任天堂Switchのゲームソフトをソニーのプレイステーション5で遊ぶことができないのは、ハードやソフトの規格や仕様が異なるからです。

ブロックチェーン技術が発展・普及するにしたがって、このような問題を解決するための技術である「相互運用性(インターオペラビリティ)」が求められるようになりました。しかしながら、全てのブロックチェーンが無条件でポルカドットに接続できるわけではなく、パラチェーンオークションで特別なスロットを獲得する必要があります。

パラチェーンオークションとは

ポルカドットは、ネットワークの中心部であるメインの「リレーチェーン」、リレーチェーンに繋がるサブの「パラチェーン」、および外部チェーンとの架け橋として機能する「ブリッジ」を中心に構成されています。

出典:Polkadot Medium

このパラチェーンをリレーチェーンに接続するためには、上限「100」と定められたポルカドットのパラチェーンスロット(接続枠)を獲得する必要があり、スロットオークションの参加には、一定期間内における「DOT」の大量保有が求められます。

2021年11月に行われた初のオークションでは、DeFi(分散型金融)に最適化されたブロックチェーンを開発するAcalaNetworkが勝ち取りました。ポルカドットにて、DeFiのハブ(中心)となることを目指しています。

今回のスロットの獲得により、他のブロックチェーンとの相互運用を実現して、ネットワークの処理能力を向上させることができるほか、「リレーチェーン」のセキュリティを活用して開発コストを抑える効果などが期待されます。

2021年10月には、最大手取引所バイナンスがパラチェーンオークションへの対応を発表するなど世界的な機運が高まっていたところ、国内取引所のビットポイント(BITPOINT)にて、ポルカドット(DOT)の取り扱いが開始されました。

ビットポイントの特徴とサービス

ビットポイントは2021年5月、「第一種金融商品取引業者」の登録を完了しました。金融庁のライセンスは、世界的にも特に厳しい基準が定められています。

ビットポイントは、顧客の資産管理を重要視しており、セキュリティ対策では、異常を即座に検知できるよう24時間の監視体制を敷いています。

1. BITPOINTとBITPOINT PRO

ビットポイントでは仮想通貨の売買手段として、「BITPOINT」と「BITPOINT PRO」の2種類のサービスを提供しています。

「BITPOINT」では、売買したい銘柄の数量を入力するだけで簡単に売買ができるため、取引初心者に向いています。一方、「BITPOINT PRO」では、レバレッジ取引や板取引で成行・指値・逆指値(成行)の注文ができるため、株式投資経験などがある中・上級者向けのサービスとなっています。

2. 「貸して増やす」レンディングサービス

「貸して増やす」は、同社とユーザー間で暗号資産貸借契約を締結し、ユーザーが保有する仮想通貨を貸し出すことで、貸借料を受け取ることができるサービスです。貸出時に「自動更新」を選択することで、更新前の貸借料を含めて再契約が可能。

同サービスを利用するには、公式サイトやアプリ上での募集に対し応募する必要があり、応募多数の場合は抽選となります。

3. 仮想通貨即時出金サービス

手数料無料でリアルタイム出金できるというメリットがあります。

取扱い銘柄一覧

*2021年12月1日時点

ビットポイントでは、以下の11銘柄を取扱っており、口座開設は無料かつ簡単に行うことができます。

  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • イーサリアム(ETH)
  • ライトコイン(LTC)
  • リップル(XRP)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • トロン(TRX)
  • エイダ(ADA)
  • ポルカドット(DOT)
  • ジャスミー(JMY)
  • チェーンリンク(LNK)
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア