インド仮想通貨規制法案、審議は2022年に持ち越しか

仮想通貨規制法案の提出が遅れる可能性

インドの暗号資産(仮想通貨)規制法案は、現在開催中の国会では提出されない可能性がある。複数メディアが報じた。

匿名のインド政府関係者は、The Economic Timesに対して、次のように話したという。

最高レベルで何度か議論を重ねた結果、仮想通貨についてのいかなる法律も、グローバルな枠組みと連動していなければならないと考えられたが、こうした枠組みはまだ発展途上だ。

そこで、この分野が世界的にどのように発展していくかを観察しながら待つのが、より良い戦略かもしれない。

その待機時間中に、インド政府は消費者保護を確保するために活用できる既存の法律や規制、また、仮想通貨取引への課税について検討することもできるだろう。

仮想通貨規制法案は、現在開催の冬期国会に議題としては挙がっているものの、次回以降の国会(2022年)に持ち越される可能性が出てきた格好だ。

この他にも、関係者によると政府内では、国民からより広く意見を募集する必要性や、インド準備銀行が導入する中央銀行デジタル通貨(CBDC)をこの法案の一部とするか、あるいは準備銀行に関する法の下で扱うべきか、などについても議論しているという。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

以前伝えられた法案の内容としては、規則に違反した者への罰金や、インド証券取引委員会を仮想通貨の最高規制機関にすることなどがあった。

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インドでは、規制が未整備の状況にも関わらず、仮想通貨投資は注目を集めている。インドのニュースメディアNDTVは、仮想通貨市場の規模は約6,700億円で、投資家は約1,500万人存在していると見積もっている。

デジタルルピーのシステムも検討中

インドは、CBDCであるデジタルルピーも、時期は未定だが将来立ち上げられるように検討しているところだ。

インド準備銀行のShaktikanta Das総裁は8日、CBDC発行の上では、詐欺の問題が課題になるとして、次のように話した。

サイバーセキュリティとデジタル空間での詐欺の可能性に、注意しなければならない。インドでは偽札について大きな問題になったことがあるが、CBDCを立ち上げる際にも、同様のことが起こり得る。

このため、セキュリティを確保し不正を防ぐ、堅牢なシステムが必要だとしている。

また、T Rabi Sankar副総裁は、インド準備銀行はすでにホールセール型(金融機関同士の取引などに使用)とリテール型(一般消費者などが使用)の両方を検討しており、どちらか準備が整った方について試験を行う計画だと話した。

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