CoinPostで今最も読まれています

ロシア当局、仮想通貨投資を禁止する可能性=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシア中銀:仮想通貨への投資を歓迎せず

ロシア中央銀行のエリビラ・ナビウリナ総裁は17日、ロシアで暗号資産(仮想通貨)への投資は歓迎できないと発言。ロシア当局内では現在、仮想通貨を禁止するか否かで協議が行われている可能性がある。

地元メディアfinmarket.ruが報道したところによると、ナビウリナ総裁は、記者会見で次のように語った。

ロシア中銀は仮想通貨について、控えめに言って懐疑的な見方をしている。仮想通貨は個人投資家にとって大きなリスクであり、ボラティリティ(価格変動)が非常に大きいためだ。

それに加えて、犯罪性のある事業に使われることが多く、透明性に欠けており、この種の資産への投資は歓迎できない。中銀は、ロシアの金融インフラの中で仮想通貨取引が行われないことを提唱しており、このことは充分に実行可能だろう。

この発言があった前日の16日には、ロイターも関係筋の話として、ロシア中銀が仮想通貨への投資を国内で禁止する方向性を探っていると報道した。投資禁止について、専門家や市場関係者と協議しているところだという。

ロシアでは現在、仮想通貨を商品やサービスなどの決済に使用することは禁止されているものの、売買などは禁止されていない。2020年7月に制定された仮想通貨法案「デジタル金融資産関連法」により、仮想通貨取引は合法なものとされている。

「来年には仮想通貨に対する方針を決定すべき」

地元メディアinterfax.ruによると、下院金融市場委員会のアナトリー・アクサコフ委員長は16日、ロシア当局が現在、仮想通貨の完全禁止から取引所の合法化まで、正反対の2つのアプローチを議論しているところだと発表した。

アクサコフ委員長は、2022年内には、仮想通貨に対するアプローチを決定する必要があるとして、次のように説明している。

仮想通貨についての適切な手法の決定や、課税方法に関するすべての議論を春の会期(2022年1月から7月)で完了させれば、2023年の次の課税期には、どのように規制すべきかを完全に理解しておくことができるはずだ。

仮想通貨の取得、所有を完全に禁止するのは、非常に厳しいやり方だ。適切な取引所などを合法化して、すべてを透明化し、規制当局が理解できるようにすべきだという考え方があり、そうすれば連邦税務局もこうした事業に課税しやすくなるだろう。

また、アクサコフ委員長は仮想通貨マイニングをビジネス活動として分類し課税すべきだと改めて述べた。適切に活動コードを割り当てることで、産業セクター向けの価格で電気を供給できるようになると続けている。仮想通貨を禁止するよりは、規制し課税していく考え方を支持している模様だ。

様々な立場

ロシア中銀は、ロシア当局の中でも、仮想通貨に対して批判的な立場をとっている機関である。7月には、証券市場の機関に対して、適格投資家ではない個人に仮想通貨に関連する証券の購入を提案することや、投資信託に組み入れることを控えるよう勧告した。

一方で、ロシアの財務副大臣は10月に「ロシアで仮想通貨の購入を禁止する予定はない」と述べている。中国の仮想通貨禁止を受けて、ロシアの立場について説明した形だった。

関連ロシア副財務大臣「仮想通貨取引の禁止予定はない」

ロシアでは仮想通貨マイニングも盛んで、地元の業界団体「クリプト経済・AI・ブロックチェーン協会(RACIB)」は7月、ビットコイン(BTC)マイニング企業をロシアに誘致するためのプロジェクトを発表。ロシアの行政機関や国営企業とも密接に協力していると述べていた。

関連ロシア業界団体がビットコインマイニング企業を誘致へ 中国企業とも協力

クリプト経済・AI・ブロックチェーン協会(RACIB)とは

ロシアの仮想通貨業界団体。ロシアの国家当局との対話において、業界の共通の利益を代表している。活動内容としては、関連する法的枠組みへの取り組み、ブロックチェーン技術をベースにしたプロジェクトの評価、ロシア経済のデジタル化支援、業界標準の開発や市場参加者の認証が挙げられる。

▶️仮想通貨用語集

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/21 木曜日
16:56
コナミ初のweb3プロジェクト「ZIRCON」、東京ゲームショウで発表
コナミがweb3進出 国内ゲーム大手企業のコナミデジタルエンタテインメントは21日、「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」のステージにおいて、ブロックチェーン技術を活用…
15:42
マウントゴックス弁済期限、2024年10月まで延長
2014年に経営破綻した仮想通貨取引所、マウントゴックスの債権者へのビットコインや現金による弁済の期限が、1年延長されることが確認された。弁済先情報が提供されている債権者に関しては、年内に弁済を開始する可能性もあるとしている。
14:44
「ゲソてん byGMO」ブロックチェーンゲームを統合へ
GMOメディア株式会社は、ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」のレイヤー2であり、ゲームプラットフォームとして機能する「GESOTEN Verse(仮)」の開発を発表。従来のWeb2ゲームポータル「ゲソてん byGMO」とユーザー基盤を連携する。
14:26
米大統領選出馬のラマスワミ氏、新たな「仮想通貨政策の枠組み」を提案予定
米国大統領選の共和党候補ビベック・ラマスワミ氏は20日、仮想通貨リサーチ企業Messari主催のカンフェレンスに登壇し、感謝祭(11月23日)までに「包括的な仮想通貨政策の枠組み」をリリースすると発表。さらに現在の仮想通貨規制の状況を強く批判した。
14:00
CBDCによる監視社会に反対する法案、米下院金融委員会で承認
米下院金融委員会は、米国のCBDCデジタルドルが国民監視に使用されることを阻止する法案を承認した。この先、下院での審議に移る予定だ。
13:05
「IMX」国内初上場、コインチェックが3銘柄新規取り扱い
仮想通貨取引所Coincheckは、IMX(国内初)を含む3銘柄の新規上場を発表した。
12:28
アスター(ASTR)、韓国bithumbに新規上場
アスターネットワークのネイティブトークンであるASTRは韓国大手仮想通貨取引所bithumbに新規上場した。韓国の初上場だ。
11:12
Taurus、資産トークン化サービス拡張
スイスのフィンテック企業Taurusは、デジタル資産の保管とトークン化サービスを拡張し、許可型ブロックチェーンへのサポートを始めることを明らかにした。Hyperledger BESUやQuorumがサポートされ、イーサリアム等パブリックチェーンとの相互運用性も強化する。
10:55
米ウォルマートのメタバース体験、現実ショッピングと融合へ
米小売大手ウォルマートは現実世界とメタバースでのショッピング体験を結び付ける方法を探っている。ヒップホップをテーマとする仮想世界も構築した。
10:27
国内オプテージ、Web3ノード・ホスティングをトライアル提供
関西電力グループの情報通信企業オプテージがWeb3推進に向けて、金融機関向けのステーキングノードホスティングトライアルを開始した。オプテージはイーサリアムのステーキングノード構築と運用を提供し、金融機関は仮想通貨を所有せずにステーキングをテストできる。
10:25
INFORICH、NFT活用してアーティストを支援
ChargeSPOT展開のINFORICHは、NFTも活用してピクセルアーティストBAN8KU氏を支援。NFTは、仮想通貨イーサリアムの規格ERC-721で発行・販売される。
08:30
韓国投資家、計14兆円相当の仮想通貨を国外で所有
韓国の国税庁は、仮想通貨投資家に関するデータを含む資料を公開。この資料から、今年に申告した納税者は全体で合計14.5兆円相当の仮想通貨を国外で所有していることがわかった。
07:55
FOMCでパウエル議長タカ派姿勢、仮想通貨株下落 ドル円年初来高値|21日金融短観
早朝の米FOMC会合では市場の予測通りに金利据え置きが発表されたが、年内1回の追加利上げの可能性が示唆されたなどタカ派的なスタンスが嫌気された格好だ。本日の米NYダウやナスダック、S&P500ともに下落した。
05:50
グレースケールが新たなイーサリアム先物ETF申請|21日朝
グレースケールは今週、イーサリアム先物ETF(上場投資信託)の申請をSECへ提出したことが明らかになった。
09/20 水曜日
18:00
「Astar zkEVM」が仮想通貨ASTRの実用性に与える影響
Astar Networkのファウンダーで、Startale Labs代表取締役CEOの渡辺創太はAMAを開いた。最近の「Astar zkEVM Powered by Polygon」の発表を受けての反響に応え、支持者や投資家からの質問に答える形で仮想通貨ASTRの実用性に及ぼす影響を解説した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/09/21 15:00 ~ 21:00
東京 東京都港区
2023/09/29 18:30 ~ 20:00
東海 静岡県藤枝市
重要指標
一覧
新着指標
一覧