イーサリアム利用者へエアドロップを実施
新たに誕生した自律分散型組織(DAO)の「Gas DAO」は29日、条件を満たした暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のアクティブユーザーに、トークンをエアドロップ(無料配布&ガス代必要)すると発表した。
配布されるトークンの名称は「Gas DAO(GAS)」で、これは同組織のガバナンストークンだと説明。しかし現時点では、このプロジェクトがどのようなプロダクトやサービスを開発しているのかは明らかにされていない。
There are over 143 Million unique addresses that have made a transaction on the Ethereum network. Gas DAO was created to be the voice and the heartbeat of the most active 643,000 users within that 143 million, to bridge together communities spanning across Defi, DApps, and NFTs
— The Gas Dao (⛽,⛽) (@0xGasDAO) December 29, 2021
DAOとは
「Decentralized Autonomous Organization」の略で、自律的に機能する分散型組織を指す。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在せず、参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。
▶️仮想通貨用語集
Gas DAOのプロジェクトの目的は、ガバナンスの仕組みを活用して、イーサリアムのアクティブユーザーの「声」になることだという。現時点で具体的なプロダクトやガバナンス以外のトークン用途には言及していないが、10億GASを保有するユーザーは、プロジェクトについて提案をすることができると説明している。
先週には同様に、「OpenDAO(SOS)」というトークンの無料配布が発表された。これはNFT(非代替性トークン)プラットフォーム「OpenSea」のユーザーに配布すると説明。OpenSeaでNFTを売買したことのある対象ユーザーは、ウォレットを接続させて配布数を確認し、「Claim(受け取る)」することでトークンを受け取ることができる。OpenDAOはコミュニティ主導のNFTエコシステムになることを目指している。
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GASトークンについて
今回のGASトークンも同様の仕組みで、対象ユーザーはウォレットを接続してClaimすることで、エアドロップを受け取ることが可能。イーサリアムブロックチェーンのブロック高1,388万時点で、1,559ドル(約18万円)以上のガス代を支払ったユーザーを対象にトークンを配布するという。
エアドロップの対象となるウォレット数は63万超。GASトークンの総供給量は1兆枚で、その内55%を対象ユーザーに無料で配布するとした。
Claimは2022年5月1日まで受け付けており、受け取られなかった分はプロジェクトの資金(DAO Treasury)に回すと説明。上述した通り、現時点では資金の用途には言及していない。今後については、数日以内にガバナンスの構造について発表すると述べた。
GASトークンはすでに分散型取引所(DEX)のUniswapやSushiSwapなどに上場。CoinGeckoのデータによれば、上場時の価格は0.05円超だったが、本記事執筆時点では0.009円の水準まで下落しており、24時間で80%以上値を下げている。
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一方で、トークン保有者の数は、日本時間の今朝の時点で33,000を超えたもようだ。
33000 unique holders and growing!!! gm everyone. Go claim your GAS tokens: https://t.co/LJrDrx2mVM
— The Gas Dao (⛽,⛽) (@0xGasDAO) December 29, 2021