ステーブルコイン関連の公聴会、米財務省の規制案に反対姿勢

財務省の狙い外れか

米議会の下院金融サービス委員会は8日、暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインに関連する公聴会を実施。約4時間にわたって様々な議論が行われた。

現在、米財務省はステーブルコインを銀行制度に組み込もうとする姿勢を見せている。今回の公聴会では下院金融サービス委員会の超党派がその動きに対して反対姿勢を表明した。

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CoinPost提携メディアのThe Blockによると、同省が推進するステーブルコイン関連の新法は廃案になる可能性が高いという。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

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委員会は参入規制に反対姿勢

公聴会は、財務省のネリー・リャン財務次官がホストを務めた。リャン次官は21年11月にバイデン政権が公開した、ステーブルコインに関する提言レポートに関わった人物だ。

今回の議論では、ステーブルコインが情報の開示を行うことに加えて、監査を受ける必要性について広範な同意が形成された。その一方で、下院金融サービス委員会はステーブルコインに対して銀行と同じ枠組みで規制を行うという考えを否定した。

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リャン次官は11月のレポートで、制限付きのステーブルコインの発行者を、保険付き預金取扱機関(IDI)に限定するという考えを示した。この考えについても超党派は反対を行った。

米民主党のグレゴリー・ミークス議員は以下のようにコメントしている。

ステーブルコインの発行を参入障壁の高いIDIに限定することは、競争を制限することになりかねない。このような勧告は、人種的公平性に影響を与える可能性もある。

リャン次官はその後、民主党のジム・ハイムズ議員の質問に「ステーブルコインの発行者は(銀行と)同じような監視を必要としないが、IDI保険の必要性は依然として存在する」と回答したが、委員会からの支持は得られなかった模様だ。

The Blockは、今回の公聴会は、民主党が国際送金など、仮想通貨の潜在的な影響力について、より肯定的な姿勢に移りつつあることを示していると論じている。

米国では、ステーブルコインや中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する議論が活発に続けられている。1日には、米連邦準備制度理事会(FRB)が調査レポートを公開し、政府の金融政策や銀行などの金融分野に与える影響を取り上げ、ステーブルコインのリスクとメリットについて報告した、

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