はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

BlockFiが米SECと115億円で和解 仮想通貨有利子口座を登録へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨利子付き口座をSECに登録へ

米証券取引委員会(SEC)は14日、大手暗号資産(仮想通貨)貸借サービスプラットフォームBlockFiに1億ドル(約115億円)の罰金を科したと発表。また、同社が仮想通貨有利子口座のサービスについて、SECに登録する予定であることも明かした。

BlockFiも同日に公式声明を公開。SECおよび各州の証券規制当局と1億ドルで和解する条件として、有利子口座「BlockFi Yield」を証券として投資家に提供するため、SECに公式登録を行う計画を発表した格好だ。

BlockFiの「有利子口座」は高利回りの貸付により、仮想通貨を預けることで利子が付与される仕組みだ。その利回りは伝統的金融商品より高く、年利8%以上のものも提供されている。

しかし、SECなどの規制当局は、こうした商品が投資信託やその他の金融商品に類似しているとして、証券法違反の疑いでBlocFiを調査してきた経緯があった。

BlockFiとは

2017年に設立された仮想通貨レンディングプラットフォーム。売買取引の他、仮想通貨を預けることで利子を受け取れる口座や、仮想通貨を担保とした現金貸し出しサービスを提供している。一部の国で、購入額に対してビットコインで報酬還元されるVisaカードも導入した。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨利子付き「証券」として提供へ

BlockFiのZac Prince CEOは、「BlockFi Yieldが新しく、SECに登録された仮想通貨利子付き証券になることを意図している。顧客に、仮想通貨の利子を提供する商品である」と述べている。

先週の時点では、BlockFiが米国の顧客向けの高利回り口座を廃止しなければならない可能性が報じられていた。しかし、今回のSECとBlocFiの発表からは、BlocFiが新たな名称の下、SECに正式登録したものとして、有利子口座を提供していく予定であることが示された形だ。

SECのGary Gensler委員長は次のように説明した。

本日の和解は、仮想通貨市場が、証券法を遵守しなければならないことを明確にするものだ。さらに、仮想通貨プラットフォームがこれらの法律に準拠する方法を探る上で、SECが協力していくことも示している。

BlockFiによると、今後も、既存の米国ユーザーは、既存アカウントで利息を得ることができるものの、資産を新たに追加することはできないという。米国以外のユーザーには影響がない。

「規制明確化への道を開いた」

今回の和解について、仮想通貨に詳しいJake Chervinsky弁護士は、次のようにコメントしている。

今回の件について罰金の額が強調されることが多いが、本当に重要なのは、BlockFiがここで規制の明確化への道筋を切り開いたことだ。

SECは、BlockFiが仮想通貨の有利子口座を登録し、明確に規制準拠することに同意しているようだ。これはかなり良い取引だと思う。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/02 土曜日
13:30
OpenAI、1.2兆円を資金調達完了 汎用人工知能に関する協議も
OpenAIが新たに1.2兆円の資金調達を完了。経常収益が急成長する中、汎用人工知能(AGI)達成後のマイクロソフトとの技術利用権について協議を進めていると伝えられる。
12:00
ジーニアス法成立、サークル株に対する影響と今後の展望は
ステーブルコインUSDCの発行元サークルが米国で上場し、株価は急騰後に一時300ドル近くまで上昇。GENIUS法案の追い風もあり注目を集めたが、その後は調整局面へ。本記事では株価動向、成長の可能性、リスク、そしてUSDCの仕組みやDeFiでの活用方法を総合的に解説する。
11:15
米シャープリンク、約1.5万イーサリアム追加購入
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンクが7時間で14933ETH購入。6月以降46万4000ETH蓄積し未実現利益2億ドル以上を記録。
10:30
DeFi教育基金が米上院に提案、クラリティ法案の4つの原則とは?
仮想通貨業界団体DeFi教育基金が、米上院の「責任ある金融イノベーション法」に4つの重要原則を提案した。分散型金融と従来型仲介業者の区別などを求めている。
09:50
メタプラネット、最大5550億円相当の優先株発行を検討へ
メタプラネットは仮想通貨ビットコインの追加取得のために、発行可能株式総数の増加や永久優先株式の発行を臨時株主総会に付議することを決議。永久優先株式の発行額は最大5550億円である。
08:43
ビットコイン一時11万3000ドル割れ、トランプ新関税発表などで仮想通貨市場に売り圧力=CNBC
トランプ大統領の関税発表などを受けビットコインが3%下落し一時11万3000ドルを下回った。イーサリアムやXRP、ソラナなども下落。専門家は健全な調整と分析。
07:15
ベッセント財務長官、「仮想通貨黄金時代」宣言 
ベッセント財務長官が仮想通貨黄金時代の到来を宣言。トランプ政権が168ページの包括的報告書を公開し、ビットコイン戦略的準備金やDeFi規制緩和を明記。
06:45
英金融当局、10月から仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を解禁
英金融行為監督機構が2021年から禁止していた仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を10月8日に解禁。FCA承認取引所での取引が条件、デリバティブ禁止は継続。
06:25
米SECの仮想通貨タスクフォース、全米10都市で巡回ラウンドテーブル開催へ
米SECのヘスター・パース委員率いる仮想通貨タスクフォースが8月から12月にかけて全米10都市を巡回。従業員10人以下の小規模仮想通貨プロジェクトとの対話を重視。
06:00
ストラテジーの「iPhoneモーメント」か、アナリストが目標株価を大幅引き上げ
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーの第2四半期決算を受け、ベンチマークとキャンター・フィッツジェラルドが目標株価を上方修正。新優先株STRCを「iPhoneモーメント」と評価し長期成長を予想。
08/01 金曜日
17:45
予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望
仮想通貨市場の未来について、現在もポリマーケットなどで予測が活発に行われている。本記事では、2024年に精度で注目を集めた予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望をまとめた。
16:30
韓国Four Pillars、Circle・a16z・S&P参加のTACにアジア初のリサーチ企業として加盟
韓国のFour Pillarsがアジアのリサーチ企業として初めてTACに参加。Circle、a16z、S&P Globalなど大手機関と共にトークン化資産の発展に貢献。仮想通貨市場の国際協力体制が強化。
13:45
9割の北米大企業CFOが仮想通貨利用を想定=デロイトQ2調査
デロイトの最新調査により、北米大企業の最高財務責任者の99%が、長期的に仮想通貨の業務活用を想定していることが明らかになった。投資や決済での利用をはじめ、サプライチェーン管理での利用が高く評価され、2年以内の導入に意欲を見せる企業も多い。
13:00
新構想「リーン・イーサリアム」とは? 今後10年の開発目標=ETH財団
イーサリアム財団リサーチャーが、今後10年の開発構想「リーン・イーサリアム」を発表した。特にトランザクション処理能力について野心的な目標を掲げている。
12:15
初心者・女性・大口が選ぶ|仮想通貨取引所のクチコミ人気ランキング
ユーザー基盤の大きい、ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコイン・コインチェックのクチコミ500件を分析。初心者や上級者別に、おすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を比較しました。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧