ドイツとスイスで上場
米大手金融機関フィデリティは15日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のETP(上場取引型金融商品)をドイツとスイスでローンチすることを発表した。
フィデリティのビットコインETP「The Physical Bitcoin ETP(FBTC)」はすでにドイツの株式電子取引所「クセトラ(Xetra)」に上場し取引が開始した。近いうちには、スイスの証券取引所SIX Swiss Exchangeにも上場する予定だ
FBTCの裏付け資産の現物ビットコインについては、フィデリティの仮想通貨子会社FDAがカストディアンになるという。
クセトラとSIXにはすでに複数の仮想通貨ETP・ETNを取り扱っている。ビットコインやイーサリアム(ETH)だけでなく、ポルカドット(DOT)やソラナ(SOL)といった上位アルトコイン銘柄のETP、そしてバスケット型のETNも取引されている。
関連:米VanEck、7銘柄バスケットETNを欧州でローンチ
また、今回はフィデリティが初めて欧州でビットコインETPをローンチする事例になったが、同社はすでにカナダでビットコインETFを提供している。一方、規制が不透明な米国では、同社申請のビットコインETFが今年の1月にSECに非承認された。
関連:米SEC、フィデリティのビットコインETF申請を非承認
ETPとは
ETP(上場取引型金融商品)は、上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)など、取引所に上場し特定の指標の値動きに連動する運用成果を目指す金融商品の総称。(野村証券引用)
現在、欧州ではさまざまな銘柄の仮想通貨ETPが取引可能になっている。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のほか、カルダノ(ADA)やXRP(リップル)、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)のETPもドイツやスイスの証券取引所に上場している。
▶️仮想通貨用語集
関連:資産運用企業21Shares、ポリゴンのETPをパリなどでローンチ