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ロシア財務省、仮想通貨規制のパブリックコメント募集を開始 政府と中銀の見解一致に至らず

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨法案の発表は先送りに

ロシア財務省は18日、暗号資産(仮想通貨)関連の規制に関するパブリックコメントの募集を開始した。その一方で、先週示唆された「デジタル通貨の流通」に関する新法案の発表は先になりそうだ。

ロシア財務省は、仮想通貨とその関連活動を包括的に規制するための2つの新法案を起草。デジタル通貨(仮想通貨)取引に関する新たな法案と、関連法律の改正案について意見を募集している。

パブリックコメントの提出期限は3月18日。2つの法案の具体的な内容はまだ公開されていない。

2月上旬には、関係筋の話として2月18日までにロシア政府が仮想通貨を「デジタル金融資産(DFA)」ではなく外国通貨などと同様の「通貨」として定義する予定だと報じられていたが、これが想定より繰り延べになった格好だ。

関連ロシア政府、新たな規制法案で暗号資産を「通貨」認定か=報道

対立する財務省と中銀

規制導入の背景には、ロシア政府内で仮想通貨に対する見解が統一されていないことが一因としてある。

ロシア財務省は、禁止せずとも規制することで国民は保護されると主張。仮想通貨を禁止することは、かえって、闇経済の拡大や、この分野の全体的な不安定化につながるだろうと指摘している。

このため、財務省側は、仮想通貨の所有と取引を合法化し、ライセンスを持つ銀行や取引所が仮想通貨を取り扱うことを提案している。

対照的に、ロシア中銀は仮想通貨の承認に反対する姿勢を固辞。投資家が、銀行を通じて仮想通貨を取引することを認めると、「政府の保護という幻想」が生まれると主張しているほか、仮想通貨は「ねずみ講」に例えるなど否定的な姿勢が目立つ。

先週15日にも中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタルルーブルの実証実験を開始する一方で、ビットコイン(BTC)など民間の仮想通貨に対しては批判的姿勢を崩していなかった。

関連ロシア中銀、デジタルルーブルの試験開始 仮想通貨には否定的姿勢を維持

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

プーチン大統領は1月下旬、露政府と中央銀行側に仮想通貨政策を策定するよう命じたことから、曖昧な状況の打破に期待が高まっていた。

関連:プーチン大統領、仮想通貨規制を策定するよう政府と中銀に要求

中銀も別の法案を準備

こうした中、ロシアの中銀であるロシア銀行も独自法案を準備。地元メディアの報道によると、ロシアにおける「民間デジタル通貨」の発行、流通、決済を抑止するための法案を策定している模様だ。

違反した場合、罰金を科すことも提案しており、仮想通貨についての情報発信や、金融機関や国内企業の仮想通貨保有を禁止することも盛り込んでいるという。

このように、仮想通貨の合法的な市場をつくることが最適解とするロシア財務省と、仮想通貨を禁止したいロシア中銀の間で、意見が割れている状況が続く。

ウクライナ情勢を巡り、米国との緊張感も高まる中、ロシアが経済制裁を免れる手段として仮想通貨を利用することも想定されており、今後の動向に引き続き注目が集まる。

関連:ウクライナ情勢緊迫化で金融市場が動揺、ビットコインも大幅下落

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