はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

2022年以降も大規模資金調達続く ブロックチェーンゲーム関連の最新動向=Dapp Radar

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーンゲームへの需要継続

2021年、Axie Infinity(AXS)やThe Sandbox(SAND)といったブロックチェーンゲームを先駆けとして、ゲームをプレイすることによって報酬を得る「Play to Earn(P2E)」モデルやGameFiといった領域が注目された。

2022年に入ってもその勢いは衰えることはなく、勢いを増している。今回は、分散型アプリデータ企業DappRadarのレポートを基に、2022年1月のブロックチェーンゲームの主要な出来事をまとめた。

10億ドル(約1000億円)の資金流入

今年1月、ブロックチェーンゲームとそのインフラに10億ドル(約1000億円)もの資金が資金調達などで流入した。内訳は以下のようになっている。

出典:Dapp Radar

資金のうち3割は、大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaへの投資金が含まれる。NFT市場は、ゲームアイテム(デジタル資産)の取引など、そのインフラとして機能する重要なエコシステムだ。

関連:NFT電子市場「OpenSea」、新たな資金調達で1.5兆円の企業価値を目指す

また、メタバース(仮想空間)系ゲーム「The Sandbox」を開発している企業のAnimoca Brandsは、1月に行われた資金調達ラウンドで410億円を調達し、当時の評価額が5,700億円にも達したことで知られる。

関連:「The Sandbox」の開発企業Animoca Brands、410億円調達

GAFAの一角であるマイクロソフト社は、大手ゲーム企業アクティビジョン・ブリザードを687億ドル(約7.8兆円)の買収を発表した。

21年12月にはPalm NFT Studioに出資するなどNFT関連企業に関心を示すほか、14年11月にはメタバースゲームに分類される「マインクラフト」開発元のMojang Studioを買収していることなどから、アクティビジョン買収をきっかけにメタバース事業への本格参入を示唆するとの見方もある。

各チェーンにおける盛り上がり

GameFiが盛んなブロックチェーンについては、比較的手数料の安いBNB Chain(旧バイナンススマートチェーン)、ポリゴン(Polygon)、ハーモニー(Harmony)といったチェーンで活発な動きが見られる。

  • BNB Chain
  • BNB Chainとは、大手仮想通貨取引所バイナンスが展開する独自ブロックチェーン。基軸通貨として、バイナンスコイン(BNB)が流通しており、低い手数料を特徴としている。同チェーンは今月15日にバイナンススマートチェーン(BSC)からBNBチェーン(BNB Chain)へ改名している。

    関連:バイナンススマートチェーン、「BNB Chain」に改名

  • ポリゴン(MATIC)
  • ポリゴンとは、イーサリアム(ETH)のスケーリングソリューションを開発しているプロジェクトで、イーサリアムメインネットのGAS代の高騰問題や処理速度の問題を解決するチェーンを提供している。

    関連:動画で解説、ポリゴン(MATIC)とは【CONNECTV】

    ポリゴンチェーンは、1日の平均UAW209,000を超えるなど、ゲーム分野における普及率が最も向上したチェーンとされており、今では最もユーザー数を抱えている。>最近では、「Crazy Defense Heroes」というゲームが、同チェーンにおいて盛り上がりを見せている模様。

    このゲームは、アニメRPGスタイルの防衛ゲームを世界観をしたブロックチェーンゲームとなっており、ユーザーは、自身のプレイに応じてTOWERを報酬として受け取ることができる。

    スマートフォンなどのモバイル端末でもプレイが可能となっていて、より多くのユーザーが接続できる背景もあり、今年の1月には1日で平均41,000人以上のUAWを集めた。

    この記録は、同チェーン上で最も人気なDEXの「QuickSwap」に次ぐもので、ブロックチェーンゲームへの関心の大きさを示していると言える。

    この他にも、Animoca Brandsの子会社Gameeが開発したモバイルゲーム「Arc8」は、1月に5万8000人以上のUAW を集めてプレシーズンを終えるなど、同チェーンにおけるゲーム開発は今後も活発になることが予想される。

    関連:ポリゴンとReddit共同創設者、約230億円規模のWeb3.0ファンドを発表

  • ハーモニー(ONE)
  • ハーモニーとはスケーラビリティとインターオペラビリティ(相互運用性)に力を入れたチェーンで、基軸通貨として「ONE」が使用される。

    同チェーンは、GameFiの代表格であるブロックチェーンゲームの「DeFi Kingdoms (DFK)」で知られている。

    このゲームは、メタバース上でピクセル化された世界を提供するゲームとなっている。ユーザーは、ゲーム内で流通している「JEWEL」を使用することで、ゲームのプレイや、アイテムの購入、DeFiサービスが享受可能となっている。

    今年1月のみで16億ドル(約1800億円)以上のトランザクション(取引)を生み出し、ブロックチェーンゲームの取引量全体の38%を占め、P2Eの代表格であるAxie Infinityの2.4倍以上の記録となった。

    また、、同ゲームにロックされた資金は、ハーモニーチェーンのTVL(Total Value Locked)の60%を占めており、絶大な人気を誇っている。

    1月のUAWにおいては、1日に22,000以上が接続しており、依然として高いプレイヤー数を維持している。

    Axieに関しては、エコシステム内の経済的な調整が行われており、ゲームの長期的な持続性に注目が集まっている。

    関連:NFTゲーム「アクシーインフィニティ」、報酬トークン(SLP)の新規発行量を削減へ

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。
10:10
米政府、12億円相当のビットコイン移動 戦略的準備金に向けた準備か
トランプ大統領の大統領令に基づき、タイの犯罪組織から押収された846万ドル相当のビットコインが米政府によって移動されたことが観測された。
09:35
フランス国有投資銀行、40億円規模の仮想通貨ファンドを設立
2700万ドルのトークンファンド フランス国有投資銀行Bpifranceが3月27日、仮想通貨およびブロックチェーン分野における新たな投資戦略を発表した。仏国内のデジタル資産エ…
08:15
ICEがCircleと提携、USDC活用で次世代金融商品開発へ
米金融大手によるステーブルコイン取り組みが加速中。Intercontinental ExchangeとCircleが提携し、USDCの新たな市場を開拓へ。
07:50
ソニュームとアニモカが提携 アニメファンのWeb3参入を推進へ
アニモカブランズは、仮想通貨イーサリアムのソニーグループのL2ソニュームと提携。IDレイヤーを構築して、アニメファンをWeb3領域に取り込みやすし、ユーザーの関与を強化する。
07:30
ビットコイン大口投資家、3月に約13万BTC買い増し 
Glassnodeの最新レポートによると、大口投資家がビットコインを大量に購入。市場の不確実性にもかかわらず、大口投資家は自信を示している。
06:55
ゲームストップ株価暴落、投資家はビットコイン戦略を懸念か
ゲームストップの株価が27日に暴落した。投資家は同社のビットコイン獲得戦略を嫌気し売りを加速させた。
06:05
ジブリ風アートに因んだミームコインが高騰、 ChatGPT-4o画像生成機能のリリースで
OpenAIのChatGPTがもたらしたジブリ風AI画像トレンドと、急騰する仮想通貨ジブリ・ミームコインの驚きの実態を解説。
03/27 木曜日
17:05
ビットトレード、貸暗号資産の特別募集「ユーピーシーエックス(UPC)」で開始
ビットトレードがユーピーシーエックス(UPC)の貸暗号資産特別募集を開始。14日間で年率100%相当の高利率が魅力。なお、リスクや注意事項の理解も不可欠。申込条件やメリットを解説する。
14:05
イオレ、暗号資産関連事業参入準備へ Web3ファンドから約4.2億円を調達
暗号資産金融事業への参入準備へ 東証グロース上場企業のイオレは26日、投資事業有限責任組合JAIC-Web3ファンドと株式会社ZUUを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表…
11:52
ビットコイン8.7万ドル台で推移、Hyperliquidの「市場操作」臨時対応には賛否両論も
ビットコイン価格が前日比3.99%上昇し8.7万ドル台に回復した。CoinShares報告によると、機関投資家から7.2億ドルの資金が流入し5週間連続の流出傾向が反転する。一方、Hyperliquidは市場操作されたJELLYJELLYトークンを上場廃止にし、分散型理念と利用者保護のバランスに関する議論が浮上した。
11:30
ビットコインとともに注目のトップ20銘柄、Grayscale最新リサーチ
グレースケールが最新の仮想通貨市場レポートを公開した。ビットコインの活動レベル、ミームコイン取引の変化、新たなトップ20銘柄などを解説している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧