ローカルコミュニティに焦点
イーサリアム財団は24日、日本のブロックチェーン関連プロジェクトの5つに対して、助成金の支給することを発表した。
財団は今回の助成金支給について、分散型テクノロジーの可能性を実証するために積極的に取り組んでいる、ローカルコミュニティに焦点を当てたと説明している。
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発表された助成金対象のプロジェクトと、その概要は以下の通り。
- zkCREAM:ゼロ知識機密信頼性イーサリアム匿名ミキサー。安全でアクセス性の高い、匿名かつ検証可能なインターネット投票を可能にするプロトコルとDappsのセット。開発はクーガー株式会社で、21年7月にも開発助成金が採択されたことを発表している。
- Ryodan System AG:zkRollupsとzkCloudによるレイヤー2の構築。zkCloudは、ゼロ知識証明を使ってスマートコントラクトなどを簡単に書けるサービス。
- Startrail:アート作品のための記録インフラ。美術品の所有権や鑑定の履歴を記録するイーサリアムベースのインフラストラクチャ。
- w3a.io:イーサリアムを活用した、物理デバイス向けのスマートロック認証
- Famiee:イーサリアム上のパートナーシップ証明書
今後もサポート方法を模索
イーサリアム財団は、早期の金融的なリターンが無い状態で、公共のために取り組むのは容易ではないと説明。
公共インフラを改善し、創造的なブロックチェーンのユースケースを構築するために活動中のチームをサポートすることが重要と述べている。財団は、今後もローカルコミュニティーをサポートする方法を、継続して模索していくそうだ。
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