2種類の仮想通貨ローン
不動産分野でのブロックチェーン活用で知られる米Figureは24日、暗号資産(仮想通貨)を担保とする住宅ローン(モーゲージ)を発表した。
今回発表されたローンは、「Crypto Mortgage」と「Crypto Mortgage PLUS」の2種類。22年4月から提供が開始される予定となっている。
Figure Technologiesは2018年に創業された企業。ブロックチェーン「Provenance」を使用する、ローンや株式管理、決済分野などに対応するフィンテック技術の開発を行っている。2021年1月には、米メガバンクのJPモルガンから1億ドル(約103億円)の調達に成功したことが発表された。
関連:ブロックチェーン活用の不動産担保ローン「Figure」、 JPモルガンから100億円の大型調達
BTCとETHが担保に
担保の対象となる仮想通貨は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)。住宅ローンの「Loan to Value(ローン・トゥー・バリュー)」は100%で、担保額とローンの金額は同じ額になる仕組みだ。ローンの最高額は2,000万ドル(24億円)、返済期間は最長30年だ。
Cagney氏は、ローンの支払いは担保の仮想通貨から行えると説明。担保として受け取った仮想通貨は再投資しないと解説している。
また、「Crypto Mortgage PLUS」の場合は、担保にする仮想通貨の価値の一部(最大50%)から、最大で20%の頭金にすることが可能。残額は、通常の住宅ローンとして設定される形になる。
関連:10〜100億円規模、富裕層向けの投資用高級不動産がビットコイン決済可能に