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4.5万ドル水準が上昇トレンド継続か否かの分水嶺、FRB政策と期待インフレ率の動きに注意 仮想通貨・週次市況(bitbank寄稿)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週(3/26〜4/1)の仮想通貨相場

今週のビットコイン市場は、序盤に高騰し一時48,000ドルを突破するも、その後は反落し46,000ドル付近を推移している。


目次
  1. 各市場の騰落率
  2. bitbank寄稿

各指標の騰落率一覧

1日の終値時点の週間騰落率は、以下のようになった。

週間騰落率

月初来騰落率

月間騰落率

年初来騰落率

年間騰落率

(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算)

(仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照、各銘柄の価格はTradingviewを参照)

3/26〜4/1のBTCチャート

Tradingview

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

3/26〜4/1レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は上に往って来い。一時は3カ月ぶりに590万円台を回復したが、週後半にかけて上値の重い展開に転じ、1日正午時点で、545万円周辺で推移している。

週明けのBTCは、中期レジスタンとなっていた520万円周辺の水準の上抜けに成功し、ショートを踏み上げ上伸。対ドル相場の200日移動平均線で綺麗に上値を抑えられたが、4.7万ドル水準をサポートに底堅く推移した。

一方、週央からは、①米連邦準備制度委員会(FRB)による積極的なインフレ抑制観測による期待インフレ率の反落、②ドル円相場の反落による円高、③Ronin Bridgeからの流出事件が相場の重石となり、580万円台のレンジから570万円のレンジに水準を一段下げた。

週後半に掛けては、米2月個人消費支出(PCE)の発表を控え様子見ムードが広がったが、結果が前回の6.0%から6.4%と上昇すると(前年同月比)、FRBが政策引き締めのペースを速めるとの思惑から相場は下げ足を速め、570万円台の維持に失敗。

そこに追い討ちをかけるように、欧州連合(EU)の金融経済委員会(ECON)と市民的自由・司法・内務委員会(LIBE)が、暗号資産(仮想通貨)の個人ウォレットの監視規制強化案を可決したと伝わり、相場は560万円をも割り込み、1日東京市場での日経平均の下落を眺め、週末の上げ幅を掻き消した。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

北米における伝統的金融機関の市場参入、期待インフレ率の記録的上昇、さらには4万ドル以下で蓄積されたショートポジションの巻き戻しが起きたことで、28日未明にアセンディングトライアングルからの上放れに成功したBTCの対ドル相場だった、200日移動平均線がレジスタンスとなり反落し、同レジスタンスを試す展開となった(第2図)。

パターンフォーメーションの観点からは、上抜けしたレジスタンスまで下値を試すシナリオは教科書通りである上、CMEの窓埋めも完了したことから、4.5万ドル水準(≒551万円)周辺では押し目買いが入りやすいと指摘される。

【第2図:BTC対ドルチャート(日足)】
出所:Glassnodeより作成

ただ、上述でも挙げた通り、FRBの政策舵取りと期待インフレ率(BEI:ブレークイーブンインフレ率)の動きには注意したい。ウクライナ情勢悪化を受けたコモディティ高で上向いていたBEIだったが、インフレの高止まりによりFRBのこの先の舵取りはよりタカ派に傾斜する公算が高くなってきており、BEIは「頭打ち→反落」となっている(第3図)。

また、FRBが政策引き締め加速のアクセルを踏むとの思惑から今週は米主要3指数も週央から軟化しており、ビットコインにとってはダブルパンチとなった格好だ。

【第3図:BTC対円、米5・10年年物ブレークイーブンインフレ率チャート(日次)】
出所:bitbank.cc、FREDより作成

チャート上では、4.5万ドルが上昇トレンド継続か否かの分水嶺となると言え、週足終値を同水準より上で確定できるか一つの焦点となろう。ブレイクアウトから正念場に逆戻りしたBTC相場だが、ここを乗り越えれば来週は「bitcoin 2022」カンファレンスを控えており(6日〜9日)、市場のムードも上向くか。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:今週は堅調推移のビットコイン、踏み上げ相場となる可能性も

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