はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マスターカード、メタバースやNFTにおける商標を申請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メタバース関連事業を前提とした商標申請

米決済大手マスターカードは先日、15件の商標登録を申請。その書類の中で、NFT(非代替性トークン)市場や、メタバースでの決済や商取引を念頭に置いていることを示した。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。

▶️仮想通貨用語集

マスターカードが米国特許商標庁(USPTO)に提出した申請書の一つでは、「プライスレス」という同社のキャッチコピーを、「NFT形式の、ダウンロード可能な音楽ファイル」や「NFT形式の、アート、テキスト、オーディオ、動画などを含むマルチメディアファイル」で使うことを意図している。

関連大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

また、マスターカードのロゴマークを、メタバースなど仮想世界における「仮想クレジットカード決済」「チャリティ資金調達サービス」「文化イベント、コンサート、スポーツイベント、旅行体験、高級レストランイベント、フェスティバル及び表彰式のスポンサーシップ」で使用することを前提とした申請書も提出している。

こうした申請は、マスターカードが将来的に、NFTやメタバースで商標を活用する可能性を示唆しているが、現時点では、具体的にいつどのような事業で利用するのかは不明だ。

仮想通貨コンサルサービスも提供

マスターカードは最近、仮想通貨分野へ加え、NFTへも取り組み始めている。1月には、米大手仮想通貨取引所コインベースと、NFT電子市場「Coinbase NFT」で提携することを発表。ユーザーにシンプルなカード決済を提供するという。

関連:米コインベースNFT電子市場、マスターカードと提携

さらに2月には、仮想通貨に特化したコンサルサービスも開始することを報告した。銀行や加盟店が仮想通貨決済などの機能を導入するために、教育や戦略策定その他のサポートを行うとしている。

関連:マスターカード、仮想通貨領域などに特化したコンサルサービス開始

アメックスもメタバース関連商標を申請

メタバースについての商標申請は、マスターカードの競合企業である、大手クレジットカード企業アメリカン・エキスプレスも行っている。

アメリカン・エキスプレスが3月に提出した商標登録では、「メタバースやその他仮想世界内での電子送金のサポート、銀行サービスやメタバース内におけるプリペイドカードなどの発行、および仮想通貨取引所サービスや仮想通貨の電子送金の提供」などを盛り込んでいる。

また、メタバースでの旅行予約やエンターテインメントサービスにおける商標も申請していた。アメリカン・エキスプレスは、まだ仮想通貨と結びついたカードの提供を行ってはいないが、関心は抱いている模様だ。

関連:アメックス、メタバースで仮想通貨決済など提供する商標登録を提出

現在、仮想通貨サービスの提供には消極的な企業も、メタバースには積極的な動きを見せる例はある。例えば英メガバンクHSBCは、シンガポールと香港の富裕層顧客向けに、メタバース投資に焦点を当てたファンドを立ち上げた。

関連:英メガバンクHSBC、メタバース投資ファンドを立ち上げ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
06:55
米大手銀バンク・オブ・アメリカ、ビットコイン担保融資の準備進める=報道
資産規模1.7兆ドルのバンク・オブ・アメリカがビットコイン担保融資商品の準備を進めていると報じられた。主要米銀行による仮想通貨担保融資の提供は、仮想通貨と伝統金融の統合における重要な一歩となる。
06:15
英上場企業サツマ・テクノロジー、保有BTCの約半数を売却 社債返済目的で
英国のビットコイン関連技術企業サツマ・テクノロジーが11日、保有する1199BTCのうち579BTCを売却し、約4000万ポンドの純収入を得たと発表した。売却後も620BTCを保有し現金約9000万ポンドを確保している。
05:55
21シェアーズがXRP現物ETFを上場、「TOXR」で取引開始
スイスの資産運用会社21シェアーズが11日、XRP現物ETFを米CBOE取引所に上場した。コインベース、アンカレッジ・デジタル・バンク、ビットゴーがカストディアンを務める。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧