Core Scientific、採掘量を毎日更新
北米の大手暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)マイニング企業Core Scientificは18日、自社による日次ビットコイン採掘量を、ウェブサイト(corescientific.com)上で報告開始すると発表した。
We are now reporting our daily #Bitcoin self-mined statistics on https://t.co/2BwIkew6PG – this will be updated every day at 12 pm ET.
— Core Scientific (@Core_Scientific) April 18, 2022
Today’s results – 36.8 #Bitcoin mined for the last reported 24-hour period.https://t.co/IQycsisIey
毎日、米国東部標準時で昼の12時に、採掘量を更新するという。数字は現在、同社ウェブサイトのトップページ左上に表示されている。
報告初日の数字は、36.8BTC(時価1.9億円相当)であった。
Core ScientificのMike Levitt CEOは、次のように意義を説明している。
私たちは、毎日のビットコイン採掘量が、マイニング業界での業績を示す、最も重要な指標の1つだと考えている。
日々の採掘量を発表することで、株主やその他のステークホルダーに透明性を提供することができる。マーケットリーダーとして、当社はこうした透明性を業界全体に推奨する。
Core Scientificの共同創業者Darin Feinstein氏も、日次採掘量について聞かれることは多いと述べ、「当社は、日次採掘量を報告する最初の上場ビットコインマイニング企業となった」としている。
Core Scientificは米テキサス州の州都オースティンに拠点を置くマイニング企業で、1月にはSPAC(特別買収目的会社)によりナスダック上場を果たしている。
SPACは別名で「空箱上場」とも呼ばれており、企業の買収を念頭にした(事実上の)ペーパーカンパニーが上場した後、投資家から資金調達を行い、既存企業を買収する上場手法だ。複雑な開示や申請の手続きを経ることなく、上場できるメリットがあるとして米国で注目されている。
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SPACとは
「Special Purpose Acquisition Company」の略称で、「特別買収目的会社」や「白地小切手会社」と訳される。その企業自体は特定の事業を有さず、未上場企業の買収を行うことを目的とする。
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3月には最大量を採掘
Core Scientificは、5日に3月の業績について月次報告を行った。これまで最大量のビットコインを採掘したとして、次のように発表している。
当社は3月に、1,143ビットコインを自社で採掘。これまで最大の月次ビットコイン採掘量を記録した。また、米国に拠点を置く上場ビットコインマイニング企業としても最大の月次生産量となった。
1日平均採掘量は36.9BTCで、2月の1日平均35BTCから増加。2022年3月31日現在で、マイニング事業により生産した8,497BTCを保有しているという。
Core Scientificは、炭素排出量の削減にも取り組んでいる。2021年9月末時点で、同社が事業で使用する電力の50%以上は、地域の電力会社による非炭素電力ソースから発電したものだった。
さらに、カーボンオフセットも購入しており、カーボンニュートラル(排出量実質ゼロ)を実現。これからも、その状態を維持していきたいとしている。