はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中央アフリカ共和国、仮想通貨の使用を合法化か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国民議会が仮想通貨法案を承認

中央アフリカ共和国の国民議会は21日、暗号資産(仮想通貨)の使用を合法化する法案を可決したと複数のメディアが報じた。

フランスの国営国際放送サービス「RFI」によると、Justin Gourna Zackoデジタル経済大臣が提出した仮想通貨規制法案は満場一致で可決され、アフリカで初めて、デジタル通貨利用を公式承認した国となった。

この法案の目的は、仮想通貨とその取り扱い機関の管理に関する法的枠組みの整備に加え、金融セクターに有利な環境を確立することだという。Zacko氏は、個人による中央アフリカ共和国と他国間の送受金は、中央銀行を介した管理システムの複雑さもあり「非常に難しくなっている」と指摘している。

人権ジャーナリスト・ネットワーク「RJDH」は、Zacko氏の言として以下の引用を掲載している。

仮想通貨では、中央銀行によるコントロールが不要になる。自分のお金を持っているなら、ビジネスのために投資家に送り、あらゆる通貨で受け取り、ドル、ユーロ、CFA、ナイラで処理することが可能だ。

国民にとっての恩恵は

一方、仮想通貨は「マネーロンダリング、脱税や詐欺の温床」になるとして、この法案の審議段階で「強い懸念」を表明した野党議員もあったという。

二つの国会議員グループ「MCU」と「MOUNI」は当初、この法案に否定的だったとForbesは報道。しかし、より迅速な金融取引など、仮想通貨のもたらす恩恵と革新的な技術の採用において国が果たすべき役割を考慮し、最終的には賛成に回ったようだ。

中央アフリカ共和国では、ユーロと固定レートで交換される共同通貨CFAフランが使用されている。(中部アフリカ諸国中央銀行が発行)CFAフランは価値の低下が著しく、旧宗主国であるフランスによる経済支配との批判もある通貨だ。

仮想通貨の合法化によって、CFAフラン以外の通貨にアクセス可能になり、送金コストが軽減されることが、真に国民にとって大きな意味を持つと、難民プロジェクト「Kiveclair」の創設者Gloire氏は語っている。Gloire氏は世界で初めてビットコインを法定通貨として採用したエルサルバドルのケースに注目しているという。

エルサルバドルとは異なる状況

中央アフリカ共和国の事例は、仮想通貨界隈で大きな注目を集めているが、今回の仮想通貨規制法案可決は、エルサルバドルとは異なり、ビットコインを米ドルなどと同様の「法定通貨」として採用するものではないようだ。

中央アフリカ共和国政府による公式声明は未だ出されていない。RFIの問い合わせにも政府当局は、詳細な情報を提供することはなかったようだ。

同国は金とダイヤモンドという貴重な資源を有しながらも、度重なる政治クーデターに翻弄され、世界の最貧国の一つでもある。(一人当たりの国民総所得は約6万5,000円)インターネットの普及率が11.4%と低いこともあり、仮想通貨の採用のためには、まずインフラの整備が急務となりそうだ。

関連:エルサルバドル大統領、海外投資家への市民権付与認める法案を提出

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
15:52
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、BTC保有量で世界20位と発表
トランプ大統領次男エリック・トランプ氏が支援するアメリカン・ビットコインが、39日間で4社を追い抜き世界20位の上場企業BTC保有量を達成。2025年に企業のビットコイン保有が急拡大する中、同社は5,098BTCを保有し急成長を遂げている。
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧