フィットネス×仮想通貨に高い関心
フィットネス関連の情報を取り扱うWebサイトFitRatedは、1,000人以上の米国人を対象に行った調査結果を発表した。
この調査は、対象が仮想通貨やメタバース(仮想現実)を「フィットネス目線」でどのように捉えているかを調べるのが目的。調査対象となった1,001人は、全く異なるバックグラウンドや体型(運動能力)、投資経験を有している。
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運動で仮想通貨を得たい人多数
調査では、1,001人のうち81%が、「健康を維持するためのモチベーションとして、運動を通して仮想通貨を得てみたい」と回答。40%は「メタバースでのフィットネスのために、現在契約している現実世界のフィットネスジムを解約しても良い」と答えた。
運動の対価として獲得したい仮想通貨の銘柄については、ビットコイン(BTC)と答えた人が最も多かった。2番目はイーサリアム(ETH)で、3番目はドージコイン(DOGE)。FitRatedは、ミームコインに興味を有する「特殊な」スタンスの投資家が、フィットネスでの仮想通貨獲得に興味を持っている可能性があると論じている。
仮想通貨を得るために行いたいフィットネスの種類については、1位が徒歩で歩くウォーキング(49.1%)、続いて自転車でのサイクリング(47.2%)、プールなどで泳ぐスイミング(41.4%)、早い速度で走るランニング(39.3%)が上位に位置している。ボクシングやウェイトリフティングのようなハードトレーニングは、今回の調査ではあまり選ばれなかった。
メタバースについては、多くの人は仮想現実でのワークアウトによって、個人のフィットネスコミュニティにおけるアクセス性が向上し、多様性が促進されると感じているという調査結果が得られたという。
一方で、「現時点では信頼性に欠ける」など、コミュニティの在り方について懸念する声もあった。
「運動して稼ぐ」ゲーム
現在ブロックチェーンゲーム領域では、Move-to-Earn:M2E(運動して稼ぐ)と呼ばれるプロジェクトが人気化し、複数始動しつつある。その代表的な作品が、NFTフィットネスアプリの「STEPN(ステップン)」だ。
本作には、ウォーキングなどの報酬として付与されるユーティリティトークンのGST(グリーンサトシトークン)と、ガバナンストークンのGMT(グリーンメタバーストークン)が存在。デジタルシューズを履いて歩いた歩数や、靴保有数によって増加するエネルギー消費量に応じて暗号資産(仮想通貨)の報酬を得ることができるため、コロナ禍における健康促進にもつながるとして支持を得ている。
同プロジェクトは、健康的な生活習慣とともに、地球の環境問題に対する「カーボンニュートラルな社会に貢献する」という3つの目標をミッションに掲げている。
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