100億円の収益
米ゲームソフト小売大手「ゲームストップ(NYSE: GME)」は、2022年第1四半期(1月~3月)の決算報告書を公開。保有していた暗号資産(仮想通貨)の売却により、約100億円(7,690万ドル)の収益を計上したことがわかった。
7,690万ドルのキャッシュインフローは、Immutable X(IMX)トークンの売却によるものと見られている。6,600万ドルの純キャッシュフローについて、投資活動の今後の方針は示されていない。
ゲームストップは22年2月にNFT(非代替性トークン)用のスケーリングソリューションを開発するImmutable社と提携。共同でゲーム開発者への助成金提供を目的に110億円規模のファンドを設立した。
この一環で、同社はImmutable Xのネイティブトークン(IMX)を取得したが、直後にIMXを売却したことがオンチェーンデータを根拠に指摘されていた。
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NFTマーケットプレイスをローンチへ
全体として、ゲームストップの第1四半期の売上高は13億8000万ドルで前年同期12億7000万ドルから増加したが、純損失は1億5,790万ドルと前年同期6,600万ドルよりも悪化した。株価は時間外取引で前日比2.68%下落している。
ゲームストップは5月23日に独自の自己管理型仮想通貨ウォレットをローンチ。決算報告会でMatt Furlong最高経営責任者(CEO)は、ウォレットがChromeアプリストアで大量にダウンロードされたとして、「仮想通貨はゲームの未来のコアだと確信している」と語った。
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加えて、ゲームストップのNFTマーケットプレイスが22年第2四半期中にも公開予定であることが明かされている。
3月にゲームストップは、イーサリアムレイヤー2ブロックチェーンLoopring(ループリング)を利用して、「GameStop NFT Marketplace」のベータ版をローンチする計画を発表していた。ゲームストップのNFTマーケットプレイスにImmutableとLoopringがどのように関与するのか、詳細は明かされていない。
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