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機関投資家向けのDeFi融資、Babelの出金停止により約13億円の資金拘束

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Maple Financeの流動性

機関投資家向けに無担保ローンを提供するDeFi(分散型金融)融資プラットフォームMaple Financeは21日、Babel Financeの出金停止により約13億円(1,000万ドル)の貸出資金が拘束されていることを公表した。

プロトコルの設計上、担保資金が債務を一定割合上回っている場合にのみ貸し手はMapleのプールから資金を引き出すことができる。プール内の資金が不十分になることで貸し手の出金対応に応じられない場合があるとして、Mapleは以下のように述べている。

22年6月20日に始まる週にプールで流動性問題が発生し、借り手が返済するまで貸し手が資金を引き出せなくなる可能性がある。

同社によると、カナダのヘッジファンドOrthogonal Tradingが設置している貸出プールから、Babel Financeが主要ステーブルコインである「USD Coin(USDC)」を1,000万米ドル分借入れている。

香港発の仮想通貨融資プラットフォームのBabel Financeは17日、一部の業界大手が相次いでデフォルト(債務不履行)状態に陥ったことを背景に顧客資金の出金対応を停止しており、今もその状態は続いている。

Babelの出金停止以降、OrthogonalはBabelとコンタクトを取り続けているという。ローンの状況はオンチェーンで公開されており、両者のローン契約の満期までに数週間の猶予がある。

なお、Mapleに設置された貸出プールは独立しており、特定のプールの状況が別のプールに影響することはない。

関連:仮想通貨事業者に出金要請相次ぐ、清算問題がユーザーのパニック誘う

Mapleのデューデリジェンス

Maple Financeは、機関投資家のみが拠出する流動性プールに特化した融資プラットフォーム。KYC(顧客確認)とAML(マネーロンダリング対策)に対応するコンプライアンス体制と資金効率の高さが魅力で、大手ヘッジファンドAlameda Researchや仮想通貨融資大手Genesisなどが流動性提供者として参加している。

MapleのTVL(預入資産総額)は約1,200億円(9億ドル)に上り、サービスローンチ以来約2,000億円(15億ドル)強のローンを組んできた(執筆時点)。貸出プールを設置する機関は、徹底した財務デューデリジェンスを行い、バランスシートが強固でキャッシュフローが潤沢かつ、裁定取引執行者にのみ融資を行う。

Maple Financeでは話題のCelsius Networkも貸出プールを設置しているが、あくまでサプライ側であるため債務不履行のリスクはないという。仮想通貨の貯蓄口座と融資サービスを提供するCelsiusはDeFi運用に回した流動性が回収困難に陥ったとされ、13日から顧客資金の引き出しを停止している。

レバレッジを掛けたリスキーなDeFi運用により債務不履行に陥ったと伝えられている大手ヘッジファンドThree Arrows Capital(3AC)についても、Mapleの借り手との取引はないようだ。Maple Financeでの借入には厳格な審査基準を満たす必要があり、すべての債務者との対話を通して資産構成を把握するプロセスを設けているという。

21日の報告で、Mapleは「過去72時間の間に、Mapleの大半の借り手がCelsiusに対して全く、あるいは最小限のエクスポージャーしか持っていないと判断された」と強調している。

関連:レンディング大手セルシウス(Celsius)、資金引き出しの一時停止を発表

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