計7銘柄が対象外に
米国の大手暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケール社は8日、同社の運用する投資信託ファンドの再編成を発表した。
22年2Q(4月から6月)期の審査に応じて対象銘柄を多数取り除いた。
グレースケール社は適格投資家を対象に、機関投資家らが仮想通貨を保有せずエクスポージャーを得る手段としての仮想通貨投資信託を提供する大手投資企業。
特に、ETFへの転換を米SECに申請中のビットコイン投資信託(GBTC)は2013年に設立されており、BTC総供給量の3%に相当する638,200BTCの運用規模を誇る。
投資比率などが変更された投資信託は以下の通り。
- Digital Large Cap Fund(GDLC)
- DeFi Fund(DeFi Fund)
- Smart Contract Platform Ex-Ethereum Fund(GSCPxE Fund)
関連:米グレースケールのビットコインETF転換申請、SECが非承認
対象銘柄の変更
Digital Large Cap Fundはバスケット型の投資信託で、これまでは10銘柄で構成されていた。しかし、2Q中の価格パフォーマンスなどを受け、以下の銘柄を売却する形で比率を再編した。
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- チェーンリンク(LINK)
- ライトコイン(LTC)
- ポルカドット(DOT)
- ユニスワップ(UNI)
これを受け、同信託の投資比率は以下のように変更された。
- ビットコイン(BTC):68.88%
- イーサリアム(ETH):25.22%
- カルダノ(ADA):2.71%
- ソラナ(SOL):2.23%
- アバランチ(AVAX):0.96%
また、DeFi Fundからはヤーンファイナンス(YFI)が対象外となり、GSCPxE Fundからはステラルーメン(XLM)が売却された。これらのファンドを通じて、投資対象に未だ含まれている銘柄は以下の通り。
- メイカーDAO(MKR)
- アーべ(AAVE)
- カーブDAO(CRV)
- アンプ(AMP)
- コンパウンド(COMP)
- コスモス(ATOM)
- アルゴランド(ALGO)