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米テキサス州、仮想通貨採掘企業が事業を一時停止 電力需給が逼迫

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仮想通貨マイナーが事業を一時停止

米テキサス州の暗号資産(仮想通貨)マイニング企業の多くは、事業を一時停止したことが分かった。

熱波の影響で、電力の需給が逼迫していることがマイニング停止の要因。同州の電力を管理する組織「テキサス電気信頼性評議会(ERCOT)」が、現地時間11日の午後2時から8時(日本時間12日午前4時から同10時)に節電するように住民や企業らに呼びかけ、多くのマイナーがそれに応じているという。

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テキサス州には、同州が仮想通貨やブロックチェーンに好意的なことや電力が安価であることを理由にマイナーが集まっている。CoinPostの提携メディアThe Blockによれば、多くのマイナーは、電力需要のピーク時にはエネルギー消費を抑えるようにするという契約をERCOTと締結しているという。

今回の節電を呼びかけた理由は、単純な気温の上昇以外に、風力発電の供給量が通常よりも減少していることもある模様。今年6月にもテキサス州は気温が上昇し、電力消費量が6月として過去最高を記録したが、今月11日はその時よりも電力消費が増加するとERCOTは予想した。

米ナスダックに上場するマイニング企業Riot Blockchainの幹部Chad Everett氏はツイートで、9日の土曜日にも午前8時から午後10時まで採掘機器の電源をオフにしたことを報告。他社も同様の対応を行なっている。

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テキサス州の動向

テキサス州には上述した通り、多くのマイニング企業が集まっている。例えば今年5月には、英Argo Blockchain社が、同州のマイニング施設「Helios」の完成を発表。公式発表では、2022年末までにHeliosで200メガワットの電力を使用し、同社の総ハッシュレートを243%増加させて、5.5エクサハッシュ/秒(EH/s)にする見込みだと説明した。EH/sは、1秒間に100京回の演算ができる能力である。

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ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。1秒間の計算力を表し、マイニング機器の処理能力を表す際やマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いられている。

▶️仮想通貨用語集

同州の仮想通貨への見方を表す事例としては今年1月、州知事のDon Huffines候補が、ビットコイン(BTC)を州内で法定通貨として認めるなど、友好的な法整備を進めていく政策を発表。

「より強固で信頼性の高い電力網の構築およびマイニングにおけるフレアガス利用の促進」や「テキサス州内のビットコイン・仮想通貨保有者およびマイナーを連邦政府から保護」などの政策を規制案に導入していく方針を明かして注目を集めた。なお、Huffines氏は党の代表を決める予備選挙で敗北し、現在は知事選から退いている。

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