相互運用性の向上が目的
香港のWeb3(分散型ウェブ)大手企業アニモカブランズは21日、同社の関連企業やCryptovoxelsなど他プラットフォームと共に、メタバース(仮想現実)間の相互運用性を高めることを目的とするDAO(分散型自律組織)「Open Metaverse Alliance for web3(OMA3)」に参加したことを発表した。
相互運用性(インターオペラビリティ)とは、複数の異なるものを組み合わせた際、全体が正常に機能する状態を指す。メタバースの場合は、複数のプラットフォーム間での行き来などを実現することを指す場合が多い。
6月には、米メタ社やEpic Games、ソニーなどが参画する、メタバースの相互運用性構築を支援する団体「Metaverse Standards Forum」が設立されており、OMA3の設立は、それに続く形だ。
ディセントラランドなども参画
OMA3に参加するのは、アニモカブランズ本体のほか、NFT(非代替性トークン)ゲームのザ・サンドボックス(SAND)や、スターアトラス(Star Atlas)、Splinterlands、Uplandなど。同社が協力しているディセントラランド(MANA)、SPACE、Superworldといったプロジェクトも参画を表明している。
今回のDAOの設立について、OMA3は以下のようにコメントを発表した。
私たちが構築するスタンダードとは、真の所有権とリアルタイムの相互運用性という目標に導かれている。デジタル資産(NFTなど)やアイデンティティ、データがシステム的に統合され、すべての人に開かれた、データがパーミッションレスかつ相互運用性(が実現された)ユーザーによって制御されるメタバースを実現するための、インフラを構築することを推進する。
OMA3は現在、ブロックチェーンを使用しているメタバースを運営するすべての企業に対して参加を呼び掛けている。現時点ではDAOとしてのガバナンスや投票権の割り当て(方法)などは公表されていない。
なお、同団体は将来的に法人化することを構想しており、その際には「Metaverse Standards Forum」へ参加することを計画している。
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