はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Googleがブロックチェーン企業2社と提携:Cloud上でブロックチェーンフレームワークを提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

GoogleCloudの提携
世界的に有名なGoogleが、Digital Asset社および、Block Apps社という2社のブロックチェーン企業と提携を結び、自社サービスGoogle Cloud上でブロックチェーンフレームワークを提供することを発表した。
Google Cloud Next 2018会議
Google Cloudは7月24日に、Google Cloud Next 2018年会議にて「Google Cloudのブロックチェーン技術提携」というテーマのセッションも行った。Googleがブロックチェーン業界に進出してきたのは、非常に注目すべき事柄だ。
ブロックチェーンとは
非中央集権の分散型台帳技術、または分散型ネットワークのこと。基本的に改竄できず信頼性が高いため、仮想通貨のみならず煩雑な契約自動化によるコスト削減など、幅広い用途での活用が期待されている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Googleとブロックチェーン

世界最大級のIT企業として知られるGoogleは、ブロックチェーン企業のDigital Asset社および、BlockApps社と提携を行い、Google Cloud プラットフォーム(以下、GCP)を通じて、ブロックチェーンフレームワークを提供することを発表しました。

Digital Asset社は、アメリカにて2014年に創業され、金融機関向けのブロックチェーンプラットフォームを提供しており、現在では世界5カ国にオフィスを構えるほどにまで成長。出資者には、ゴールドマン・サックスやIBMなど世界的にも有名な企業が名を連ねています。

BlockApps社は、2015年に同じくアメリカで創業され、「BlockApps STRATO」という容易に使用でき、強力なサービスとしてのブロックチェーン(BaaS)プラットフォームの提供を行なっています。

CBInsightsの報告書によると、2012年から2017年の間にブロックチェーン技術に投資を行ってきた企業において、Googleは、日本の「SBIホールディングス」に次ぐ第2位に位置付けられるなど、高い評価を受けています。

その他の大手企業の動向としては、2018年4月に、アマゾン社が自社のアマゾンウェブサービス(AWS)にてブロックチェーンフレームワークを導入し、IBMは2017年10月に仮想通貨ステラーと提携を締結。

今月7月には、法定通貨とのペッグ通貨である仮想通貨Stronghold USDの支援を行うなど、グローバル企業が続々と仮想通貨業界に参入してきている一方で、今日に至るまでのGoogle社の(仮想通貨業界に対する)スタンスは、消極的な印象が拭えませんでした。

提携によるメリット

しかし、今回の提携により、ユーザーはGCPを通じて、ブロックチェーン技術のフレームワークを使用することができるようになり、、ブロックチェーン技術を一から設定せず気軽に使用できるようになります。

さらに同社は、年末にオープンソースの「Hyperledger Fabric」やイーサリアムの組み入れも検討していると記述されています。

Digital Asset社のCEOを務めるBlythe Masters氏は、今回の提携によって新たな革新的技術であるブロックチェーン全般のソリューションを提供することができるようになると言及し、以下のように語りました。

今回の提携で、Google Cloudに分散型台帳プラットフォームおよびモデリング言語を提供することで、ブロックチェーンアプリケーションの発展における技術的障壁を大幅に下げることができる。

同じく、 Google社と提携を行なったBlockApps社は、「イーサリアム基盤のBlockApps STRATOは、企業レベルでのAPI調整、承認アルゴリズム設定、既存のSQLデータベースを使用したブロックチェーンデータの読み込み、書き出しを可能にする。」と記述。

「アプリケーション開発者は、STRATOを容易に使用することができ、既存のシステムに統合することができる。」と、メリットを主張しています。

ブロックチェーン技術提携に関するセッションが開催

Google Cloudは7月24日、サンフランシスコで開始されたGoogle Cloud Next 2018年会議では、「Google Cloudのブロックチェーン技術提携」というテーマで、50分間のセッションを開催しました。

世界で広く認知されているGoogleが、ブロックチェーン技術に関心を持ち、今回のような提携を結びブロックチェーン関連のサービス提供を行うことは、非常に注目すべき出来事だと言えるでしょう。今後も同分野でのさらなる発展が期待されています。

CoinPostの関連記事

Googleがブロックチェーン技術の開発に着手か
Googleは、同社のクラウドサービスに応用できるブロックチェーン技術の開発に着手しています。クラウドサービスに分散台帳を応用することで顧客のデータ管理体制がより強固なものとなり、他社サービスとの差別化を図る意向です。
Cardano(ADA)クリエイターがGoogleから招待:ウロボロスアルゴリズムを解説
仮想通貨CardanoクリエイターのCharles Hoskinson氏は、Googleロンドン本部から、ウロボロスと呼ばれるProof of Stakeアルゴリズムの質問に答えるため、社内講演の招待を受けた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧