はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米議員ら策定中の仮想通貨法案、アルゴ型ステーブルコインを2年間禁止か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコイン法案の進捗

超党派の米議員ら2名が暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインを規制する法案を策定中であることがわかった。関係筋の情報としてブルームバーグが報じた。

法案は米下院金融サービス委員会の会長を務める民主党のMaxine Waters議員と共和党のPatrick McHenry議員が策定中。

主な条項としては、発行主体が別に提供している暗号資産(仮想通貨)を「内因的に担保する」アルゴリズム型(アルゴ型)および無担保型のステーブルコインの発行を禁止する。また、法案はステーブルコインや秘密鍵、現金などの顧客資産と企業資産の混合を禁止する。

法案の内容

注目されている条項は現金や米国債券など流動性の高い資産に裏付けされていないステーブルコインに対して2年の禁止令を発令する点だ。また、現在は担保型ではないステーブルコインを発行する団体などには2年の猶予期間が設けられ、この期間中にビジネスモデルの変更を申請できる。

今後も細部の修正が予想される反面、最新の法案では以下の性質を持つステーブルコインが内因的に担保されているステーブルコインに該当する予定だ。

一定額の金銭的な価値で換金、発行、又は再購入できると宣伝されるステーブルコイン

そして価格の安定性を一定に保つ為に同じ発行体を持つ仮想通貨を利用するもの

また、銀行だけではなく、銀行でない団体のステーブルコイン発行も認める条項も含まれている。

銀行はOCC(通貨監督庁)などから承認を得る必要がある一方で、銀行以外の団体における承認はFRB(連邦準備制度)が整備するよう指示する方向だ。

なお、銀行以外の団体は法案の可決後180日以内に登録すれば、今後もステーブルコインの発行が認められる。

実現のメドは

関係者によれば、現時点ではMcHenry議員が最新版の法案を認めていないと説明。早ければ来週投票するという楽観的な推測を示した。

ただ、米国では中間選挙が控える中、新たな法案を検討する時間は少なくなってきている為、法案が実現する可能性は低いとの見方もある。

同法案は22年7月より策定の動きが進められてきたが、草案段階で細部の合意で交渉が難航してきた。

関連:米超党派ステーブルコイン法案の交渉進まず

テラ騒動を意識した動き

明言されていないが、法案が取り締まりを目論む「内因型のステーブルコイン」は22年5月のテラ(LUNA)やテラUSD(UST)のディペッグ騒動を意識した動きと捉えられる。

これまでにも仮想通貨反対派の民主党シェロッド・ブラウン議員やエリザベス・ウォーレン議員はテラ騒動がステーブルコインの規制策定の必要性を示すと指摘。金融経済全体へのリスクも懸念する声が上がっていた。

関連:米民主党議員「UST暴落はステーブルコイン規制の必要性示す」

米FRB(連邦準備制度)も6月に発行した金融政策報告書でステーブルコインの脆弱性を危惧。米財務省のイエレン長官なども既存の金融法に準拠する格好でステーブルコインも適切な監視の必要性があるとの見方がある。

関連:米FRB、ステーブルコインを金融安定性へのリスクとして言及

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧