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「大失敗した」FTXのサムCEOが謝罪

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTX CEOの弁解

暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン=フリード氏(通称、SBF)は10日夜のツイートで、顧客資金流用の疑惑があるグローバル版(FTX.com)の流動性に関する近況報告を行い、謝罪を行った。

なお、米国版「FTX.USのユーザーは問題ない」という意味で除外されている。しかし、その後FTX.USは数日以内に取引を停止する可能性を顧客に伝えた。

経緯として、FTXは米Coindeskにリークされた関連会社アラメダの貸借対照表(B/S)において、FTX取引所トークン(FTT)に依存する債務超過リスクが急浮上。7日に最大手取引所バイナンスが、保有する5億ドル相当のFTTを数ヶ月間にわたって全て売却する方針を表明したことで市場が動揺。

FTXから72時間で60億ドル相当の預かり資産の外部流出が加速するなど取り付け騒ぎの様相を呈した結果、「出金停止措置」を余儀なくされるなど流動性危機に直面していた。

SBFはまず、顧客資金の出金停止措置について弁解。日曜日(日本時間7日)に、大量の出金申請に十分対応できると事前に用意した金額を上回る、約50億ドル相当の出金申請を受け、顧客資金の出金機能の一時停止に至ったという。

主な要因は、出金対応用の米ドル準備金が想定より少なかったこと。以前は1日の米ドル出金量×24倍を出金対応用として用意していたが、直近では「社内管理のラベリングの甘さ」により実際の準備金はもっと少なくなっていたという。

特にSBFは「FTX.comの資産と担保の合計値が顧客の預かり資産を上回っている」ことを強調。しかし、当面の出金申請に対応できる外部資本を調達するために投資家探しに奔走しているという。その後は、流動性の低い資産を徐々に切り崩し、必要な支払い措置を取っていく方針を示している。

顧客から我々が正しいことをしたと認められるまで、既存の担保資金の全ては顧客に向けられる。その後、新旧投資家、そして自分のキャリアのために誠実に戦ってきた従業員、そして本件に一切責任がなかった人たちに向けられる。

なお、最新情報によると、FTXの慈善事業「FTX Future Fund」チームの従業員は全員辞職したことが明らかになった。

アラメダの取引停止

次にSBFは、FTXの姉妹会社であり、マーケットメイクを手掛けるトレーディング会社アラメダの事業停止を表明。「Twitterで見かけるような奇妙なことはしていないし、大規模なことも全くしていない」と強調しつつ、「いずれにせよ、今後FTXでの取引はしなくなる」と述べた。

同氏はまた、FTX.comについて可能な限り高い透明性を備えた上で、事業継続に向けた意欲を示して締めた。

BloombergやFinancial Timesが匿名関係者に基づいて報じた内容によると、SBFは水曜日の夜、FTXが最大80億ドルの資金不足に直面し、支払能力を維持するために少なくとも40億ドルを調達できないと倒産の危機にあると投資家に伝えたとされる。

また、ロイター通信は150億ドルの資産を保有するアラメダを支援するため、SBFがFTXから少なくとも40億ドルの資金を移管し、流動性危機のきっかけを招いたとも匿名情報源に基づいて報じた。

SBFは9日、流動性危機を解消するために競合大手バイナンスに支援を求め、FTX買収に向けた法的拘束力のない合意書を締結したことを発表。その翌日、バイナンスはデューデリジェンスの末に「我々のコントロールや能力を超えている」として買収契約から手を引いた。

関連:仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

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