はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

OpenSea、22年にクリエイター報酬の総額が10億ドル突破

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFTクリエイターエコノミーに貢献

NFT電子市場大手OpenSeaは30日、同サービスを利用するNFT(非代替性トークン)クリエイターが獲得している手数料(ロイヤリティ)の総額が、22年に10億ドル(約1,370億円)を突破したことを発表した。

クリエイター手数料の収益力トップ10のコレクションのシェアは10億ドルのうち約20%に留まり、80%はその他のコレクションに支払われたという。NFT市場の多様化、ロングテール化が進行していることを示している。

OpenSeaによると、このデータは22年1月1日〜同年11月23日までの取引量に基づいており、スポンサー収入、助成金などは除外されている。

NFTのクリエイター手数料(ロイヤリティー)とは、売買価格の一部が自動的にクリエイターに還元される仕組みのこと。2018年に作成されたNFT標準には含まれていなかったが、OpenSeaはNFTのクリエイターエコノミー拡大のため、早期からロイヤリティ機能を自発的にサポート。

クリエイターは任意で最大10%のロイヤリティを設定可能。OpenSea上で作品の売買によってクリエイター手数料が発生すると、クリエイターの手元へブロックチェーン上でトランザクションが即座に決済される仕組みだ。

年間10億ドルのマイルストーン到達について、OpenSeaは以下のように述べている。

激動の市場環境が特徴的な年であっても、今年のデータは、クリエイター手数料が革命的であること、そして私たちがNFTエコシステムをより広く構築できていることを証明している。

関連:OpenSea、BNBチェーンのNFTに対応開始

一次販売市場へ進出

10億ドルという金額は、InstagramやTikTokといった主要なインターネットサービスが、クリエイターの複数年かけた収益規模の目標値として設定してきたラインだ。

OpenSeaは、Meta(旧Facebook)やSnapchatなどのUGC(ユーザー生成コンテンツ)サービスが公言してきた、クリエイターの収益目標の比較材料として以下のようにまとめている。

  • Metaは2021年7月、「2022年末までにFacebook(SNS)とInstagram(画像投稿SNS)で合計10億ドル以上がクリエイターに支払われる」と主張
  • TikTok(短尺動画サービス)は2020年、「今後3年間でクリエイターへの支払い額が10億ドルを達成する」と公言
  • Patreon(会員制サービス)は創業9年(2021年時点)で合計35億ドルをクリエイターに支払ってきた

また、Snapchat(画像投稿SNS)は、21年に12,000人以上のクリエイターに合計2億5,000万ドルを支払ったことを報告している。

Openseaは「プライマリー(第一次マーケット)」と呼ばれる、NFTの新規発行及び一次販売用のプラットフォーム「Drops」をリリースした。

販売形態はプロジェクトにより様々だが、一般的にパッケージ販売であるため、買ってみないと中身が分からないのも投機的需要の1つ。OpenSeaは視覚、聴覚、動作を通じて、没入感のあるリッチな演出でクリエイターのファン・コミュニティ拡大を支援しつつ、さらなる収益力増加が見込めると述べている。

プライマリードロップは、クリエイターにとってより強力な収益源となり、クリエイターの総収入の中でより大きな割合を占めるようになると考えている。

関連:OpenSea、既存NFTのロイヤリティー制度を維持

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/10 水曜日
17:11
シルクロード関連ウォレット、10年ぶりに突如活動 4.7億円相当のビットコイン送金
10年以上休眠していたシルクロード関連の仮想通貨ウォレット約312個が突如活動を再開し、約4.7億円相当のビットコインを送金。今年は5月にも大規模な移動が確認されている。米政府は押収資産を戦略準備金として保有する方針を示すも、売却疑惑も浮上。
14:59
SEC委員長、2026年に仮想通貨規制の大幅進展を予告 トークン分類制度など導入加速
SEC委員長が2026年の仮想通貨規制大幅進展を予告。トークン分類制度で3カテゴリーを非証券化、1月にイノベーション免除導入へ。前政権の法執行重視から明確なルール制定へ転換。
14:10
著名投資家レイ・ダリオ「中東は資本家のシリコンバレー」:国家によるAI・デジタル資産戦略を絶賛
著名投資家レイ・ダリオ氏がAIのハブとして急速に成長する中東を高く評価し、「資本家のためのシリコンバレーになりつつある」と述べた。一方、マイケル・セイラー氏は中東がビットコイン担保型デジタル銀行システムによって「21世紀のスイス」になる可能性を指摘した。
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
09:50
プライバシー重視のステーブルコイン「USDCx」、Aleoのテストネットでローンチ
仮想通貨のステーブルコインUSDCを発行するサークルは、プライバシー機能を持つL1ブロックチェーンAleoのテストネットでUSDCxがローンチされたことを発表。ユースケースなどを説明した。
09:48
仮想通貨市場は政策待ち姿勢 ビットコインとイーサリアムに資金集中=Wintermute分析
Wintermuteの最新市場分析によると、仮想通貨市場は米FRBや日銀の政策決定を前に様子見姿勢を強めている。資金はビットコインとイーサリアムに集中し、レバレッジ水平は低位。先週金曜の急落後も市場は底堅さを保ち、質への選別が進む。レンジ相場継続の見通し。
09:05
プライバシー重視ブロックチェーン「Octra」、30億円規模のICO実施へ
完全準同型暗号技術を採用する仮想通貨プロジェクト「Octra」が2000万ドル規模のトークンセールを実施する。これまでも分散化重視で資金調達を行ってきた。
08:40
コインチェック、NACの新規取扱いを検討 NOT A HOTELとRWA領域で協業強化へ
コインチェックがNOT A HOTEL DAOの暗号資産NACの取扱い検討とRWA領域の協業強化を発表。NACの活用や共同サービスの開発方針について解説します。
08:20
「仮想通貨市場は次の10年間で最大20倍成長する可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、仮想通貨市場は次の10年間で10倍から20倍まで容易に成長する可能性があるとの見方を示した。ビットコインなどを例に挙げ、根拠を説明している。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧