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Yuga Labsら、BAYC販売をめぐって訴訟に直面

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Yuga LabsやMoonPayらに対する訴訟

米カリフォルニア州の法律事務所「Scott + Scott」は8日、NFT(非代替性トークン)コレクションBAYCを提供するスタジオYuga Labsらに対して訴訟を起こした。

Yuga Labsと、ハリウッドのタレントマネージャーGuy Oseary氏が、著名なミュージシャン、アスリート、セレブのネットワークを利用して、Bored Ape Yacht Club(BAYC)のNFTなどYugaの商品を、誤解を招くような仕方で宣伝・販売していたと訴える内容だ。

BAYCには多くの著名人も関心を寄せていたが、これは意図的に作り出されたものだと主張している。Oseary氏は、BAYCをプロモートする著名人に密かに報酬を支払うためにMoonPayを利用していたとも申し立てた。

被告としては、Yuga LabsとMoonPay、Oseary氏のほか、ジャスティン・ビーバー氏やマドンナ氏、パリス・ヒルトン氏など著名人も含め、37もの名前を挙げている。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

MoonPayは、暗号資産(仮想通貨)決済のスタートアップ企業だ。法定通貨と仮想通貨の交換や、クレジットカードでNFT購入を行える機能などを提供している。

法律事務所Scott+Scottは、Oseary氏のベンチャーキャピタル「Sound Ventures」や、ジャスティン・ビーバー氏など被告として挙げた著名人が、MoonPayへの初期投資家であったことを指摘した。

著名人らの販売促進キャンペーンは大成功を収め、巨額の売上を達成。さらに、BAYCへの関心を高めることで価格を高め、一般投資家が高値で買うことにつながったとしている。

Yuga Labsは否定

一方、Yuga Labs側は、この申し立て内容を否定している。広報担当者は次のようにコメントした。

当社の見解では、今回の訴訟は、機会を捉えて利益を得ることに動機付けられたものだ。こうした主張が功を奏することはないと考えており、裁判でそのことを証明できるのを信じている。

NFTやトークンの証券性が焦点の一つか

Scott+Scottは7月時点で、この集団訴訟を準備していると発表していた。

この際には、裁判所が、NFTが有価証券としての性質を含んでいるかを、どう判断するかが焦点の1つになると指摘されていたところだ。ケンタッキー大学のブライアン・ファイア法学教授は「米証券取引委員会(SEC)が、BAYCのNFTを証券と認識する可能性は非常に少ない」と述べていた。

関連米法律事務所、Yuga Labsに対する集団訴訟を準備中

仮想通貨トークンについては、SECはこれまで様々なプロジェクトについて「未登録証券を提供している」として取り締まってきたが、何を証券とみなすのか、明確なガイドラインを示していないとして批判もされている。

SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は9月、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)プロトコルを基盤とする仮想通貨は、証券とみなされる可能性が高いとの考えを示した。証券であれば、SECの監督下に置かれることになる。

米国では、仮想通貨を証券として監督するSECと、コモディティとして監督する商品先物取引委員会(CFTC)の間で水面下の管轄権限争いが行われている状況だ。

関連米SECゲンスラー委員長「PoS系仮想通貨が証券該当の可能性」

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