はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨マイニング企業の債務、合計5,000億円以上に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨マイニング企業の負債

暗号資産(仮想通貨)マイニング関連企業Luxor Miningは23日、マイニング企業の負債に関するレポートを発表した。様々なマイニング企業の負債額を合計すると、9月末時点で約5,400億円(40億ドル)以上になると指摘している。

レポートによると、最も負債額が多かったのは米上場企業Core Scientific(コアサイエンティフィック)で、9月30日時点で約1,740億円(13億ドル)の負債を負っていた。同社は21日、米連邦破産法11条(チャプターイレブン)に基づいた破産申請を行ったと発表したところだ。

ビットコイン(BTC)価格の下落や電気料金値上げにともなって債務を返済できない状況に陥り、破産申請に追い込まれた形だ。

コアサイエンティフィックは、破産手続き中および会社再建後も、自社マイニングと、ホスティング事業を通常通り継続していくとしている。

関連ビットコイン採掘大手、米Core Scientificが破産申請か=報道

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

二番目に債務が大きかったのは、米マラソン・デジタル・ホールディングスで、負債額は約1,140億円(約8.5億ドル)だった。

ただ、この負債の大半は転換社債であり、毎月の債務返済義務はなく、その代わり保有者には株式に転換するオプションが与えられているものだ。このため返済が比較的容易であり、マラソンが直ちに倒産するようなリスクはないとみられる。

3番目に債務が大きかったのは米Greenidgeだ。負債額は、約281億円(約2.1億ドル)だった。

Greenidgeは債務の再編成に取り組んでおり、今のところ倒産は回避できている。20日には、マイニングマシンの貸し手であるNYDIGと、約99億円(約7,400万ドル)の債務を再編成する合意書に調印。

NYDIGは2.8 EH/s(エクサハッシュ/毎秒)の計算能力を持つGreenidgeのマイニングマシンの所有権を取得し、そのかわりに未払い債務を消滅させるものだ。

NYDIGは、これらのマシンをGreenidgeの施設に預けて稼働させる。Greenidgeは財務状況を改善するために、自己採掘を行うことから、他社のためにマイニングマシンを管理・稼働させるホスティングを行うことへと事業形態を変化させる形だ。

Argoは取引停止を要請

仮想通貨マイニング業界では、電気代高騰や仮想通貨市場の低迷などの影響で苦境が続いてる。

英拠点のマイニング企業Argo Blockchainは27日、ナスダックでの取引を一時停止するよう要請したところだ。「28日の取引開始前」に発表を行う予定であり、その後に取引を再開したいと述べている。

現時点で発表内容の詳細は明かされていないものの、Argoは2週間前に、破産申請を回避するために、特定資産の売却について「第三者との交渉を進めている」と説明していた。

Argo Blockchainは、9月末時点で約227億円(約1.7億ドル)の債務を抱えていた。

関連28日朝の金融市場短観|ビットコインマイニング株大幅安

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/02 木曜日
06:02
米政府閉鎖で仮想通貨ETF承認手続きが停滞、再開時期は不透明=報道
米国政府が予算案の合意に至らず閉鎖に入り、SECによる数十種類の仮想通貨ETF承認プロセスが停止している。政府再開の見通しは立っていないようだ。
05:40
プライバシー銘柄「Zcash」、一週間で約2倍急騰 その背景は
プライバシー銘柄の仮想通貨Zcashが10月1日に急騰し、120ドルを超えて3年ぶりの高値を記録した。著名投資家らがビットコインに対する保険としての役割を強調している。
10/01 水曜日
18:59
リミックスポイント、SBIグループ2社と連携強化
リミックスポイントがSBI VCトレードとビットポイントジャパンと包括連携。約1,350BTCを保有する同社のビットコイン取引・保管・運用を一元的にサポートする体制を構築。
18:02
メタプラネット、ビットコイン購入で新資金調達戦略を発表
メタプラネットが新成長戦略「PHASE II」を発表。永久型優先株による資金調達でビットコイン保有を加速し、Bitcoin.jpを軸にプラットフォーム事業も拡充する。
17:53
J-CAM、イオレと暗号資産金融事業で提携 暗号資産の知見とAI技術の融合へ
暗号資産レンディングサービス「BitLending」を運営するJ-CAMが、東証グロース上場のイオレと暗号資産金融事業で戦略的提携を発表。暗号資産の運用知見とAI技術を組み合わせた新プロダクト開発へ。
17:30
メタプラネット、通期予想を上方修正
メタプラネットは2025年12月期通期予想を上方修正。営業益は88%増の470億円に達し、ビットコイン・インカム事業が収益を牽引した。
15:04
大和証券、暗号資産担保ローンの紹介を開始
大和証券は全国の本支店で、Fintertechの暗号資産担保ローン紹介を開始。ビットコインやイーサリアムを担保に円資金を調達可能に。
14:24
自称「IQ276」の投資家、ビットコイン100倍を予測し全財産転換へ
自称世界最高のIQ記録「276」を保持するキム・ヨンフン氏が、ビットコインは10年で100倍に上昇すると予測し、自身の全資産を投入したと発表した。同氏の経歴とその主張の実現可能性を検証する。
13:28
米SEC、株式トークン化規制実現で協議中 証券取引所グループから懸念の中=報道
米証券取引委員会が株式をブロックチェーン上で取引可能にする規制変更を協議中と伝えられる。ナスダックがトークン化証券を申請する一方、証券業界は監督強化を要請している。
11:40
リップル社のデビッド・シュワルツ最高技術責任者が年末退任へ
リップル社のデビッド・シュワルツCTOが2025年末に退任することを発表した。仮想通貨XRP台帳のコーディングに貢献した同氏は、取締役として引き続き関与していく。
11:20
SBI Ripple Asia、東武トップツアーズとの提携を発表
SBI Ripple Asiaは、新たな決済プラットフォームの構築に向け、東武トップツアーズと基本合意書を締結。独自トークンの発行に仮想通貨XRPのブロックチェーンXRPLを使う。
11:17
bitFlyer、後藤真希さん起用の新TV CMを全国放映開始
暗号資産取引所大手のbitFlyerが、歌手・タレントの後藤真希さんを起用した新CM「暗号資産知らなかった篇」を10月1日から全国で放映開始。記念キャンペーンも実施中。
11:10
「テザー社は過去最大の利益企業になる可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、テザー社が過去最大の利益企業になる可能性があると試算。定期公開するメモで今回は仮想通貨が目指す市場規模の大きさについて論じている。
09/30 火曜日
19:30
ビットコインで利回りを狙う|Lombard(ロンバード)・LBTCの始め方
Lombardを通じてビットコインを利回り資産として活用する方法を解説。LBTCの仕組みや始め方に加え、注意点やリスクも整理しました。
19:11
USDHがハイパーリキッドの成長を加速させる理由
USDHはなぜハイパーリキッドを強化するのか?仕組みから収益循環、HYPEへの影響までわかりやすく解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧