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カルダノ、スリランカで初の電気自動車「eTukTuk」プロジェクト開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「eTukTuk」プロジェクト開始へ

暗号資産(仮想通貨)エイダ(ADA)を提供するカルダノは19日、電気自動車「eTukTuk(電気トゥクトゥク)」のプロジェクトをスリランカで始動させると発表した。

このプロジェクトは、カルダノのブロックチェーンを活用したeTukTukの充電ステーション展開のほか、ネットワークの拡張に恩恵がもたらされるようなインセンティブが設計されている。

eTukTukは、そのドライバーや乗客その他の“ネットワーク参加者”が報酬を得ることを可能にする仕組みを持っており、eTukTukの充電インフラが利用され拡大することで、報酬もさらに増加する仕組みだ。所得水準の低いスリランカでは、ドライバーの手取りが最大で4倍に増加することも期待されている。

電気自動車(EV)のインフラが整備されていない地域においても、脱化石燃料の動きを後押しするもので、大気汚染や、経済格差などの課題にも対処していく計画だ。

プロジェクト公式によると、eTukTukは、炭素排出量がゼロで、騒音も出さず、従来型のトゥクトゥクに比べて安全だとされる。ドライバーは、より多くの時間を稼ぐことに充てることが可能で、燃料代やメンテナンスコストも大幅に削減される見込みだ。

eTukTukは、特に世界の二酸化炭素排出量の63%を占める新興国市場に着目していたが、今回まずスリランカで事業を展開することになった。

スリランカでは現在、120万台の従来型エンジンを搭載したトゥクトゥク(三輪自動車)が走っており、そのうちの70%が首都コロンボに集中している。こうした車両はエネルギー面で非効率たなめ、多くのCO2を排出している状況だ。

炭素排出量とは

二酸化炭素が環境中に排出される量のこと。温室効果ガスの一種で、地球温暖化につながることが問題視されており各国に削減目標が設定されている。

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充電インフラ拡充へ

充電インフラが不足していることも、炭素排出量の多い自動車からEVへの移行を阻む大きな要因となっていることが指摘されている。そうした中、eTukTukは手頃で利用しやすいインフラを作り出し、EVに切り替えられるドライバーが増えることを目指す。

その他に、eTukTukは、カルダノ・ブロックチェーンを利用することで、現金やカードを使わない、安全な取引システムによる決済も可能にするものだ。現在、スリランカではデジタル決済へのアクセスが限られており、消費者による取引の85%が現金で行われている。

Rosy Senanayakeコロンボ市長は、次のようにコメントした。

現在トゥクトゥクのドライバーは、eTukTukが提供するような手頃で持続可能なソリューション、すなわち報酬、安全性、環境を最優先としたソリューションを必要としている。

eTukTukのソリューションは、電気自動車を手頃な価格で利用できるようにするものだ。コロンボが、交通分野の課題に対する解決方法を導入できる最初の都市になれるのは幸運なことだ。

発展途上国でのCO2削減に期待

eTukTuk公式は、南アジアとアフリカには、30億人以上の人々がいるが、そのうち45〜50%が人口密度の高い都市部に住んでおり、大気汚染が健康に悪影響を与えていると述べている。

また、国連環境計画が提示したデータを引用し、化石燃料で動く三輪車の90%を電気自動車に切り替えることができれば、2050年までに110億トンの炭素排出量を削減することができると指摘。eTukTukも、これに貢献していくものだと示した形だ。

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