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米破産法適用の仮想通貨取引所FTX、「債権者マトリクス」が公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTXの債権者マトリクス

2022年11月に破産申請した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの債権者に関する情報は25日に公開された。

「債権者マトリクス」は116ページに及び、企業・有名スポーツ選手名とその住所が記載されているが、債権額や経緯は記されていない。

昨年の破産申請書類で、FTXの債権者数は合計10万超、負債は100億ドル(約1.3兆円)~500億ドル(約6.9兆円)と報告された。

また、11月19日の提出資料でFTXは、上位50の債権者に対する負債総額を30億ドル以上と報告したが、債権者の詳細方法はプライバシー上の懸念から少なくとも23年4月までは非公開とされていた。

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そうした経緯から、FTXの債権者情報に対する人々の関心は高い。しかし、25日にデラウェア州の裁判所が公開した「債権者マトリクス」の名簿は、必ずしもFTXに投資したり融資した事業者ばかりではないようだ。

仮想通貨メディアBlockWorksに対し、法律事務所Kleinberg KaplanのDov Kleinerパートナーは、債権者マトリックスには様々な関係者が含まれている可能性があると述べた。

融資の取引先や口座名義人、その他すべての債権者が含まれるが、すでに支払いが済んでいる事業者や賃貸オーナーなどが含まれる可能性もあるという。Kleiner氏は特定の企業名がリストに含まれているからといって特別な意味は持たないと述べている。

可能な限り広く債権を告知するために、債権を持つ可能性のある人物を含めるという考え方。債務者は破産プロセスを通して、全て解決するためにも、できる限り全部含めたいと考える。

リストに記載された投資銀行ゴールドマンサックスの広報担当者は、BlockWorksにメールで、「FTXの債権者ではない」ことを認めている。

この種の債権者マトリックスは、破産手続きにおいて利害関係者に通知する目的で債務者が作成するもの、そのため、必ずしも債権者関係の証拠とはならない。

Kleiner氏は、「FTXの債権者マトリックスに記載されたからといって、ゴールドマンサックスのバランスシートがFTXにエクスポージャーを持つわけではない」と指摘。また、今後の注目点として「当事者が債権の届出を提出し始め、その後FTXが請求の見積もりを行う時だ」と付け加えた。

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主な企業・組織名

債務者(FTX)のファイナンシャルアドバイザーAlvarez & Marsal North Americaが提出した文書に記載された企業や組織、著名人の名前は以下の通り。FTXの一般ユーザーの名前は記載されていない。

・ベンダー、ビジネスパートナー
Amazon Web Services、Apple、Meta Platforms、LinkedIn、Twitter、Netflix、Adobeなど
・仮想通貨事業者
Coinbase、Binance Capital Management、Chainalysis、Yuga Labs、Doodles、BlockFi、Silvergate Bankなど
・報道機関
ウォールストリートジャーナル、コインデスク、ベンジンガ
・スポンサー契約
タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディ、テニスの大坂なおみ選手、音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」
・その他
高級レストランや高級ホテル、バハマ首相及び政府機関や、米国州税、米消費者庁、SEC(米証券取引委員会)や検事総長など各種オフィス

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