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米国株・ナスダック反落 FOMC追加利上げ、年内の利下げ期待が後退|23日金融短観

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3/23(木)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:32,030ドル -1.6%
  • ナスダック:11,669ドル -1.6%
  • 日経平均:27,466円 +1.9%
  • 米ドル/円:131.3 +0.01%
  • 米ドル指数:102.5 -0.69%
  • 米国債10年:年利回り3.45 -4.3%
  • 金先物:1,973ドル +1.6%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:27,588ドル -2.1%
  • イーサリアム:1,748ドル -2.9%

本日のNYダウやナスダックは反落。NYダウはパウエル議長のFOMC会見を受けて乱高下し-530ドルで取引を終えた。

FRBは23日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、ほぼ市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げることを決め、誘導目標を4.75-5.00%に引き上げた。利上げはこれで9会合連続となるが、2月2日の0.25%利上げ幅から引き続き金融引き締めの緩和が進んでいる。

同時に公表されたFOMC参加者の金利見通し(ドット・プロット)によると、政策金利は2023年末時点で5.125%と、昨年12月時点での予測中央値から変わっていない。(ドットチャートとは、FOMC参加者が適切と考える政策金利水準の分布図)。FOMCの声明では「インフレ目標達成のため、継続的な誘導目標レンジ引き上げが適切になると見込む」としていた前回までの表現が削除され、「幾分かの追加引き締めが適切となる可能性がある」との文言が採用されたことが、FRBの利上げ停止が近づいているとの観測を強めたようだ。

しかし、直近の銀行信用リスクから一部の大手金融機関が予想していた利上げ停止(据え置き)の結果にはならなかった。FOMCの声明によると、インフレは依然として高水準にあり、パウエル議長は今回のFOMCで利上げ停止を検討したものの「必要なら想定以上の利上げを実施する」と強調。また、「当局者らは今年の利下げを見込んでいない」とも述べた。

議長は前回のFOMCではディスインフレ(初期段階)が進行していることに言及したが、その後のCPIや雇用統計などの経済指標が粘り強いインフレ圧力を示したことから、インフレ率を2%に戻すために追加の政策決定が適切かもしれないとした。一方、利上げ長期化が銀行の流動性危機を悪化させてしまう点から、リセッション(景気後退)の可能性は再び浮上した格好だ。

また、銀行問題について議長は、米国の銀行システムは「健全かつ強靱だ」と強調し、「金融安定を維持するため、金融当局にはあらゆる手段を活用する用意がある」と説明した。

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今週以降の経済指標(日本時間)

  • 3月30日21時30分(木):米10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
  • 3月31日21時30分(金):米2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比・前年同月比)

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米国株

米銀行株はイエレン米財務長官の議会証言を受けて下げを拡大させた。財務長官は「全面的な」預金保険を提供することを検討していないと発言。背景には、同氏が21日に、「中小銀行が預金流出に陥るようなら預金保護が正当化されうる」と述べたことがあり、当時は銀行株が全面高となった。しかし本日の発言を受けて銀行株が急落し株価指数への重しになった。JPモルガン・チェース-2.5%、シティグループ-3%、ファースト・リパブリック-15.4%、バンカメ-3.3%、ウェルスファーゴ-3.3%(前日比)。

なお、IT・テック株もパウエル議長の発言を受けて一部反落。個別銘柄の前日比では、NVIDIA+1%、c3.ai-2.3%、ビッグベア.ai-1.6%、テスラ-3.2%、マイクロソフト-0.5%、アルファベット-1.4%、アマゾン-1.9%、アップル-0.9%、メタ-1.1%、コインベース-8.1%、マイクロストラテジー-9.7%。

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コインベースにSEC調査

コインベース株は時間外でさらに-12%下落している。同日に、米SECが同社のステーキング・ウォレット・取引所サービスを調査していることを明かした。コインベースの声明によると、「SECのスタッフは、証券取引法違反の可能性を特定したが、それ以上のことはほとんど説明していない」という。

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コインベースは20日に、SECに対し、ステーキングサービスの証券法上の取り扱いをめぐる意見書を提出した。

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ドル円続落

ドル円は1ドル=131.3円、前日比+0.01%。ドル円はFRB利上げ停止が近いとの観測が強まり、米金利の急低下などを背景に昨日の133円から下落した。

出典:yahoo!ファイナンス

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今週のGMラヂオ

昨夜はGM Radioを開催。Ocean Protocolのコアチームでエコシステム開発部門に所属するChristian Casazza氏と、DeFi(分散型金融)部門のNicholas Scavuzzo氏の2名を招待し、データ市場の将来性などについて語ってもらった。

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なお先週のラヂオのアーカイブはこちら。

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