Web3の発展・普及に伴い、世界中で様々なブロックチェーンプロジェクトが誕生しています。しかしWeb3市場に精通していない一般ユーザーにとって、信頼できる情報を発見し、深く関与することは未だ容易ではありません。
その課題に対して「Aki Network」は、近年のマーケティングにおいて重要な役割を果たしている「インフルエンサー」を活用した解決アプローチを展開します。
本記事では、ブロックチェーンデータ駆動型のインフルエンサーマーケティングを展開するWeb3プロジェクト「Aki Network」について、概要や具体的な製品・サービス、利用のメリットを解説しましょう。
- 目次
1.Aki Networkはインフルエンサーを中心とした情報ネットワーク
Aki Networkは、インフルエンサーの影響力に着目し、Web3においてユーザー間の情報格差を解消することを目的とした情報ネットワークです。
初めに、現在のWeb3市場が抱える課題と、それに対しAki Networkがどのようにアプローチしているかを見ていきましょう。
1-1.Web3市場が抱える「情報格差」という課題
世界中で多種多様なWeb3プロジェクトが開始し、暗号資産やブロックチェーン技術を用いたサービスは確実に一般社会にも広まりつつあります。
しかし、依然としてWeb3市場が抱える普遍的な課題が「情報格差」です。特に世間一般と市場に精通した投資家・専門家が持つ情報量には極めて大きな開きがあり、これがWeb3市場のさらなる発展を妨げる要因の一つとなっています。
一般ユーザーが新たにWeb3の世界に足を踏み入れるには、信頼度の高い情報に効率的にアクセスすることが必要不可欠です。
1-2. 情報格差を縮めるAki Networkの解決アプローチ
Aki NetworkはWeb3の情報格差を解決するために、「インフルエンサー」の影響力に注目しました。
インフルエンサーの活用は、その他のマーケティングチャネルよりも正確にユーザー・プロジェクトをマッチングできるという大きな利点があります。
その意味で、Web3の普及・応用にあたっては非常に効果的な手段と言えるでしょう。
1-3.Aki Networkのコミュニティ動向
Aki Networkは2021年末に設立されてから、確実にそのコミュニティ規模を拡大しています。
実際、設立からわずか1年程度しか経過していない2023年1月の時点で、約1万4,000のMAU(月間アクティブユーザー数)、12万以上ものユニークアドレス数を獲得しました。。
その他、3月時点のコミュニティにおけるインフルエンサーの規模は2300人を超え、Twitterフォロワー数は10万人以上。
このような規模拡大の速度が、Web3市場におけるインフルエンサーを活用したマーケティング効果の高さを物語っていると言えるでしょう。
2.Aki Networkの製品・サービス
続いて、Aki Networkが提供する、包括的なマーケティング製品・サービスについて詳しくご紹介します。
2-1.Campaign Engine
Campaign Engineは、Web3プロジェクトの効率的な立ち上げをサポートするサービスです。マーケティングを行うプロジェクトに最適なインフルエンサーを選択し、高い費用対効果を実現します。
また、マーケティングキャンペーンの成果は独自の推奨追跡機能によって追跡され、正確なパフォーマンスの測定・成果と特定要因の関連付けが可能です。
2-2.StarMap
StarMapは、Web3・Web2の情報源からデータを取得し、AI駆動のベンチマーキングシステムを使用して、特定のインフルエンサーが持つ影響力の大きさをスコア化するダッシュボードです。
StarMapは、Aki Networkのコミュニティに所属するインフルエンサーとWeb3プロジェクト運営者がマッチングする場となります。
インフルエンサーは自身が持つ影響力を数値で示し、Web3プロジェクト運営者はStarMapを通じて自身のマーケティングキャンペーンにふさわしいインフルエンサーを探せる仕様です。
2-3.Aki Profile & Aki InScore
Aki Profileは、一般公開されたインフルエンサーのプロフィールページです。インフルエンサー個人のランディングページ(検索者などが最初にアクセスするページ)として機能し、Aki Network外の一般ユーザーがネットワークに触れる機会を与えます。
なおAki InScoreは、ネットワーク内や過去のキャンペーン情報をベースに、インフルエンサーの影響力を測定するサービスです。
2-4.Aki Badge & Aki Rewards
Aki Badgeとは、Aki Networkコミュニティへの貢献度合に応じて配布されるソウルバウンドトークン(SBT:他アカウントに移転・譲渡できない非代替トークン)です。
Aki Badgeを保有していると、インセンティブとして現金やステーブルコインなどのAki Rewardsが得られます。
こういったインセンティブが、ユーザーによるネットワークの成長への貢献を促す仕組みです。
3.Aki Networkを利用する3つのメリット
Aki Networkの製品・サービスについて紹介したところで、Web3プロジェクトの運営企業やインフルエンサーが同ネットワークを利用する具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。
3-1.インセンティブ構造によるマーケティング品質の向上
まず、製品・サービスの章でも紹介したように、Aki Networkではネットワークへの貢献度合いに応じて、エアドロップやNFTなどのインセンティブを得られます。
この仕組みはネットワークに参加するインフルエンサーにとってメリットがあると同時に、全体的なマーケティングキャンペーンの品質向上を促すため、Web3プロジェクトの運営企業にとっても重要な要素です。
3-2.充実した運営サポートを受けられる
Aki Networkでは、インフルエンサー・Web3プロジェクトの運営元ともに運営の充実したサポートを受けられる点もメリットです。
例えばAki Networkのリサーチチームは、インフルエンサー・ユーザーのために最高品質のWeb3プロジェクトを厳選し、最適なプロジェクトを作成するためのキャンペーン開催ツールを提供。
また、影響力の弱い新人インフルエンサーでも、質の良いプロジェクトに直接アクセスできるよう、ネットワークが手厚くサポートします。
3-3.マーケティングのROI向上
Web3プロジェクトに限らず、マーケティングキャンペーンにおいてはROI(Return On Investment:投資収益率)をどう高めるかは極めて重要です。
Aki Networkでは、AIやブロックチェーン技術を活用して効果的なプロモーションを実現し、ユーザーの貢献とインフルエンサー・ユーザー間の信頼関係構築を実現。効率的なROI向上を全面サポートします。
4. Aki Networkの将来性
Aki Networkは以下のようなロードマップを公開しています。
- 2023 Q1:zkSync・Aptosとのマルチチェーン統合
- 2023 Q2:日本市場向けの大規模イベント開催、aki InScoreの最適化など
- 2023 Q3:zkSNARKの導入
- 2023 Q4:AkiガバナンスDAOの構築をサポートする専有のAIGCツール追加など
- 2024 Q1:Aki Campaign Engineへのマシンラーニング機能の搭載
Aki Networkは将来的に、コミュニティ・アクティビティ・データ間のフライホイールを加速させ、Web3のインフルエンサーマーケティングを専門とした組織となる予定です。Web3の拡張に伴い10億人のユーザーを獲得し、新しいWeb3のコードセットであるAki Protocolへと変化を遂げた後、次世代のWeb3 Googleとなる事を目指しています。
5. Aki Networkは新時代のWeb3プラットフォーム
Aki NetworkはWeb3においてユーザー間の情報格差をなくす、新時代のWeb3プラットフォームです。インフルエンサーを中心とした情報ネットワークにより、効率的にWeb3の情報にアクセスできます。
Aki Networkを利用するメリットは、貢献に応じて報酬を得られる他、充実した運営サポートを受けられる、マーケティングのROI向上など。ユーザー数や提携するインフルエンサー数も短期間で大きく増加を記録しており、将来性にも期待できるでしょう。
関連情報
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