はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国郵政、ゴールドマン・サックスに仮想通貨の勉強会を打診

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

韓国郵政トップがゴールドマン次期CEOに申し入れ
先日、韓国郵政事業本部のカン・ソンジュ本部長が、ゴールドマンのデービッド・ソロモン次期CEOに対し、仮想通貨を含む最新技術の勉強会の開催を申し出た。勉強会は、早ければ9月末にも香港のゴールドマン調査チームを韓国側が訪問する形で実現する可能性がある。
韓国郵政事業本部とは
韓国の郵便事業統括機関。2000年7月に、基幹産業である郵政/金融事業を国家経営体制で維持しつつ、対内外的な環境の変化に能動的に対応することを目的に発足。郵政事業のほか、郵便局預金/郵便局保険など金融関連事業に関する政策の樹立と執行を担う。2017年の預金高は約63兆ウォン(約6.2兆円)。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

韓国郵政トップの申し入れ

韓国行政当局がゴールドマン・サックスに仮想通貨の教えを請う――そんな機会が、近く現実のものとなりそうです。

先日、韓国郵政事業本部のカン・ソンジュ本部長が、ニューヨークの会合で、ゴールドマンのデービッド・ソロモン次期CEOと仮想通貨についての意見交換会を行いました。

その席でカン本部長は、今月9月末にも、在香港のゴールドマンの仮想通貨調査チームを訪問し、韓国郵政事業本部スタッフとの間でデジタルアセット、ブロックチェーン、AIといった最新技術についての勉強会を開催したい意向を伝えました。

現時点で、韓国郵政事業本部には仮想通貨投資や事業化の計画はありません。

あくまでもこの勉強会の目的は、かつて周縁的な資産にすぎなかった仮想通貨が、どのようにしてメインストリームを形成するに至ったか、その理解に努めることだと関係筋は述べています。

申し出を受けたゴールドマンは先日、デジタルアセット市場部門のトップに元クオンツファンドSVPジャスティン氏を招聘しました。

その一方で同社は本紙既報の通り、期待に傾きつつも、慎重な姿勢も保持し続けています。

今回の韓国郵政事業本部の会合と合意形成に関してもコメントを行っていません。

韓国当局の懸念と出遅れ感

再び韓国に話題を転じると、昨年2017年はグローバル仮想通貨市場の波を大きく受け、特に規制/監督当局にとっては悩みの多い1年だったといえるでしょう。

イーサリアムでは世界最大の取引量を誇るまでになり、他の仮想通貨でも世界各国のトレーダーが市場に注目しています。

こうした加熱気味の動向は規制当局の懸念も呼びました。

2017年9月にはICOと仮想通貨取引所での信用取引を全面禁止する法律が施行されました。

11月には、イ・ナギョン首相が、

「学生を含む韓国人の若年層が、手早く資金を得るために、違法薬物の取引やマルチ商法といった違法行為に手を出し、そこで仮想通貨を使用するケースが見られる」

との懸念を表明したこともありました。

カン本部長は次のように述べています。

「ゴールドマン・サックスの仮想通貨に関するノウハウを当本部に共有させてほしいとお願いした。仮想通貨には可能性があると人々から思われていて、実際に多くの注目を集めている。その強みと弱みを、当本部として学んでいく必要がある。我々にはノウハウの蓄積が必要だ」

韓国および韓国郵政事業本部にとって、まずは日々刻々と変化する投資環境についていく、そのための幅広い知見を得るところから、といったところでしょうか。

CoinPostの関連記事

ゴールドマン・サックスが12年ぶりに新CEOの誕生へ|仮想通貨事業に好意的な発言も
ゴールドマン・サックスを牽引してきたLloyd Blankfein氏が12年の役目に幕を降ろす。後任のDavid Solomon氏は、仮想通貨に肯定的で、優れた経営手腕を発揮してきただけなく、プライベートではDJ「D-Sol」として活躍する異色の存在として知られる。
ゴールドマンサックスCEOが仮想通貨に期待感「皆懐疑的だった携帯電話が普及した例もある」
GSのCEOは「私にはBTCは必要ないが、当初懐疑的に見られていた携帯電話が生活必需品レベルまで普及した例もある。今後数年間で確立される資産クラスになるかも知れない。」と期待感を滲ませました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧