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Web3ゲーム市場で「アジア」が優位に立つ理由=レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ゲーム市場におけるアジアの優位性

分散型アプリデータ企業「DappRadar」は13日、東京を拠点とする「Pacific Meta」と共同で、アジアと日本におけるWeb3ゲームの消費者行動を分析したレポートを発表した。

これまでも世界のゲーム産業を牽引してきたアジア市場においても、独自トークンを利活用したWeb3のブロックチェーンゲームへの関心は高い。

昨今では、大手ゲーム企業もブロックチェーン技術を開発に取り入れ始めており、RPGゲームを好む文化的背景とも相まって、Web3ゲーム市場が大きく成長する可能性があると評価している。

レポートによればアジアのゲーム人口は約17億人に達し、世界のゲーム人口の55%を占める。年間売り上げ高は約9兆6,800億円(720億ドル)を超える規模だ。また、東南アジアなど今後、経済成長が見込まれる発展途上国が含まれており、ユーザーあたりのゲーム購買力が高まることによって、アジアの市場シェアはさらに拡大すると見られている。

中でも中国、日本、韓国といった先進国はアジアのゲーム産業で大きな役割を果たしており、時価総額の上位100位のうち、62社はこの3カ国の企業だという。また、アジアでは特にブロックチェーン技術への関心が高く、Nexonやスクウェア・エニックスやセガなど、自社IP(知的財産)にブロックチェーン技術を取り入れ始めたゲーム企業もある。

ブロックチェーン技術により、ゲーム企業はゲーム内通貨やアイテムなど、プレイヤーが売買できるゲーム関連のデジタル資産を作成し、配布することが可能になる。また、同技術により、取引の安全性や透明性が確保されるため、ゲーム企業にとっては「魅力的な選択肢」だとレポートは指摘する。

また、アジアのゲーム市場では、戦略やアクションゲームが主流である米国と異なり、「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」ブームに見られるように、RPG(ロールプレイングゲーム)が好まれる傾向が強い。RPGではゲーム内資産の作成や交換を行うことから、ブロックチェーン技術やオープンワールドを取り入れるのに適しているとレポートは分析。RPGへの採用が進むことで、アジアのWeb3ゲーム市場は、大きく成長しイノベーションを起こす体勢が整っているとまとめた。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

日本のブロックチェーンゲーム市場

Pacific Meta社は、日本の20代から70代までの男女1,030名を対象に、ブロックチェーンゲームに関する市場調査を実施。その結果、ブロックチェーンゲームの認知度は現時点で約4割に過ぎなかったが、認知している人で56.8%、認知していない人でも48.6%がブロックチェーンゲームに対して好意的な意見を持っていることから、一般層にもブロックチェーンゲームの潜在需要は十分にあると判断している。

ブロックチェーンゲームで最も魅力を感じる点は「無料でプレイできる」ことで、「スマホでプレイできる」、「ゲーム内でNFT(非代替性トークン)や仮想通貨など(金銭的価値のある)報酬を得ることができる」が続く。

これらの調査結果を踏まえてレポートでは、ブロックチェーンゲーム開発社が、プラットフォームとしてモバイルを優先し、P2E(遊んで稼ぐ)の要素を取り入れることで、日本人のブロックチェーンゲームに対する関心の高まりを上手に活用することができると指摘。日本のゲーム市場はWeb3ゲームへとシフトしていく可能性があると主張した。

関連:web3とAI分野が自民党の政策に、自民・政調審議会でホワイトペーパーを了承

Web2からWeb3へ

レポートは、実際にWeb2からWeb3へ移行する動きを見せているアジアの有名企業の事例を取り上げている。

  • ソニー:NFT関連特許の出願
  • バンダイナムコ:ガンダムをテーマとしたメタバース「Side-G」を展開
  • スクウェア・エニックス:ポリゴン基盤のNFTゲーム「Symbiogenesis」を開発
  • セガ:「三国志大戦」をベースにしたWeb3ゲームの開発、ゲーム特化型のブロックチェーンOasysを採用
  • Oasys:開発中のP2E戦略ゲーム「Defend the Kingdoms」、発売前の事前登録5万人
  • YGG Japan:世界最大のブロックチェーンゲームギルド「Yield Guild Games」が母体。日本のIPを活用したブロックチェーンゲームのための環境整備
  • Wemade(韓国): Web3ゲーム「Mir 4 Global」が成功、独自のL1ブロックチェーンの立ち上げ
  • Netmarble:独自ブロックチェーンMarblexによるエコシステム構築、多くのNFTゲームをリリース
  • Com2uS: Cosmos SDKを活用したPoSブロックチェーン「XPLA」を開発

アニメ系NFTコレクション

また、過去半年間ではアニメをベースにしたNFTコレクションも大きな注目を集めており、上位1000のNFTコレクションで取引量の10.73%を占めているという。

レポートはこの期間の30のアニメ系NFTコレクションを分析。一つのコレクションの平均取引高は、約1億7,900万円(133万1,354ドル)で、平均販売額は6万8,755円(511.12 ドル)だった。

「日本のゲーム文化は近年、世界で圧倒的な人気を誇る日本のアニメとのつながりを深めてきたが、NFTを介して一層密接な関係が築かれている」とレポートは指摘した。

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