はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン反落、週平均取引量が17年12月の最高値を上回った背景は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末4月28日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比272ドル(0.8%)高と続伸した。

関連:米国株大幅反発 メタ+14%、米GDP2期連続で減速|28日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.1%安の28,574ドルに。

BTC/USD日足

月足は年初来4ヶ月連続で陽線となったが、30,000ドル付近のレジスタンスライン(上値抵抗線)に再び跳ね返された。

日本時間4日午前3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利発表およびパウエル議長の会見を控えるほか、今週末にかけて米雇用統計などの重要指標発表が続くことから、リスクテイクしにくい状況にある。

海外のアナリストJustin Bennett氏は4月28日時点で、BTC価格は26,000ドル台まで反落するとの見立てを示していた。

ヒートマップ(価格帯別出来高)を見ると、強気派は26,000ドル水準にロングポジションの指値注文を多く置いており、25,200ドル付近のサポートライン(下値支持線)も意識されるところだ。

著名アナリストのピーター・ブラント氏は、現在のビットコインドミナンス(市場占有率)は、約2年間に渡って「38%〜48%」のレンジにあると指摘。 この水準をブレイクした場合、ビットコインに資金が一極集中する可能性があると予想した。

2018年〜2020年の相場では、弱気相場におけるアルトバブル崩壊の反動でアルトコインから資金が抜け、ビットコインのシェアが急拡大するアルトドレイン現象が発生していた。

関連:ビットコインは底堅く推移、5月FOMCは向かい風となる可能性も|bitbankアナリスト寄稿

オンチェーンデータ

ビットコイン取引量(週平均)が過去最高値を記録した。仮想通貨バブルのピーク時である17年12月を上回った。

過去最大となる「19万件/日」を超えるOrdinals(Inscriptions)が影響したものと見られる。Inscriptionsはビットコインの全トランザクションの内、約40%のシェアを占めることもある。

Glassnode

Ordinals Protocol登場によりビットコインの最小単位であるsatoshi(サトシ)に画像データを記録できるようになり、Yuga LabsやDeGods、Magic Edenなどの主要なプレーヤーおよびプラットフォームの参入で認知されると、今年2月頃からビットコイン上のNFT(非代替性トークン)の一種として頻繁に取引されるようになった。

この影響で、2月初旬の平均ブロックサイズは、前月の1.2MBから3MB以上に急増している。

最近の傾向としては、初期に人気化してすぐに衰退した画像ベースのInscriptionsよりも、データサイズの軽いテキストベースのものが急増している。

Glassnode

背景には、実験的に作成された「Bitcoin Request for Comment(BRC-20)」トークンがある。ビットコインネットワークにスクリプトファイルを保存し、ユーザー間のトークントランザクションを可能とするもので急速に関心が高まった。

イーサリアム(ETH)のERC-20規格とは異なり、スマートコントラクトおよびDeFi(分散型金融)アプリケーションはサポートされない。

一方、Ordinals(Inscription)エコシステムの開発を行うOrdinal Labsは4月27日、「BRC-20トークンが本格始動するが、未完成の技術を用いた試作品であり、リスクも非常に高い」と注意を促した。

Ordinals自体については、ビットコインマキシマリストから「サトシ・ナカモトの提唱したビットコイン本来の目的を逸脱する」「トランザクション詰まりになり得る」などの懐疑的な意見もあり、賛否両論が繰り広げられてきた。

グレースケールは4月27日、これまでのデータを振り返った考察を投稿。

プロトコルの開始以来、ネットワークのセキュリティを保つマイナー(採掘業者)に支払われる手数料が大幅に増加していることや、ネットワークをサポートする開発者およびコミュニティの活性化の2つの観点から、「トータルで見ればビットコインネットワークにとってポジティブである」と結論付けた。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
06:55
米大手銀バンク・オブ・アメリカ、ビットコイン担保融資の準備進める=報道
資産規模1.7兆ドルのバンク・オブ・アメリカがビットコイン担保融資商品の準備を進めていると報じられた。主要米銀行による仮想通貨担保融資の提供は、仮想通貨と伝統金融の統合における重要な一歩となる。
06:15
英上場企業サツマ・テクノロジー、保有BTCの約半数を売却 社債返済目的で
英国のビットコイン関連技術企業サツマ・テクノロジーが11日、保有する1199BTCのうち579BTCを売却し、約4000万ポンドの純収入を得たと発表した。売却後も620BTCを保有し現金約9000万ポンドを確保している。
05:55
21シェアーズがXRP現物ETFを上場、「TOXR」で取引開始
スイスの資産運用会社21シェアーズが11日、XRP現物ETFを米CBOE取引所に上場した。コインベース、アンカレッジ・デジタル・バンク、ビットゴーがカストディアンを務める。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧