はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨の成長率1000倍には至らない」発言の意図は大きな誤解:重鎮同士が舌戦を繰り広げる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Joseph Lubin氏はButerin氏の発言に異議を唱える、バイナンスのCZ氏もコメント
イーサリアムの共同設立者Joseph Lubin氏が、先日同じ共同創立者であるVitalik Buterin氏による仮想通貨市場の将来性に関する“辛辣な”コメントと異なった見解を示した。なお、BinanceのCEO、CZ氏曰く:「仮想通貨は1000倍も成長できる」
頭打ちになった既存戦略と次なる一手
9月8日に香港にて開催されたイーサリアム・ブロックチェーン会議にButerin氏が出席し、「ブロックチェーン分野が頭打ちになってきており、今後1,000倍の成長までは期待できない」と言及。投機から実用性に転換させることが不可欠だと主張した。
Vitalk Buterin氏の釈明
その後、Buterin氏はツイッターを通して、先日の発言について詳しく説明した。今後の市場拡大が全くないという事ではなく、1000倍規模の成長はマーケティングのみでは難しく、実用的なプロジェクトの生き延びるとした。

Joseph Lubin氏の反論

イーサリアムとConsenSysの創設者であるJoseph Lubin氏は、先日同じ共同設立者であるButerin氏による仮想通貨市場の将来性に関する辛辣なコメントに賛同できないとして、異なる見解を示しました。

Buterin氏はブルームバーグ誌との取材にて、ブロックチェーン・仮想通貨プロジェクトで昨年末に見られた1000倍超の急成長はもう2度とないだろうと語り、注目を浴びました。

現時点で、平均的な教養のある人は、おそらく「ブロックチェーン」という単語を少なくとも過去に一度は耳にしていることだろう。

よって、この分野のあらゆるものに対して、今後1,000倍の成長を遂げるチャンスは存在しない。

それに対し、Lubin氏は米国大手メディアCNN の最新取材にて、以下のように述べました。

ヴィタリックは天才だが、今回ばかりは彼の意見に賛同しかねる。ブロックチェーンは、今後数十年の間で、経済・社会・政治システムへインパクトをもたらす技術だ。我々は未だその初期段階にいる。

この技術はまだ未熟だが、この業界にかつてない革命を引き起こし、全ての資産が暗号化となる将来も十分あり得る。だから、これからも大きな成長は見込めるんだ。

Buterin氏の反論、CZ氏のコメントも

これに対し、Buterin氏は本日ツイッター上で、以下のように釈明しました。

はっきりと言うが、仮想通貨エコシステムに『伸びしろが無い』とは言ってない。私が指摘したのは、『1000倍の価格上昇』という伸びしろが無いだけだ。1000倍の価格上昇とは、今で言うと仮想通貨総時価総額が2000兆ドル。それには世界の総財産の約70%が仮想通貨に切り替わる事を意味する。

この発言に対して、バイナンスの代表者CZ氏は、自身のツイッターでこのように語りました。

私はそれでも賛成できない。『仮想通貨は1000倍以上も成長できる』と思う。単純に、米ドルの時価総額に到達すれば、1000倍に近くなる。しかもこれはユースケースの限られている通貨に対する計算であり、派生商品の市場ポテンシャルは、それよりも遥かに大きい。

更に、Buterin氏は、説明を以下のように続けました。

言いたかったことは、世界人口の多くは仮想通貨について詳しく知らずとも、名前ぐらいはすでに聞いたことあるということだ。将来の成長はユースケースや、実用普及のあるプロジェクト(通貨)に見られるはずであり、単に注目されただけでは、飛躍的な成長は期待できない。

このコメントについては、CZ氏も同意しています。

これに関しては、私も100%の賛成票を入れる。実用普及の未来は、必ず到来する。ブロックチェーンにも今後、より多くのユースケースが見込めるはずだ。

仮想通貨の爆発的な投機への関心から、実用性を追求する次なるステージへ=イーサリアム創業者
9月8日に香港にて開催されたイーサリアム、ブロックチェーン会議にButerin氏が出席し「ブロックチェーン分野が頭打ちになって来ている」と主張し、今後1,000倍ほどの成長が見込めるチャンスはないと言及し、次なる一手としてButerin氏は、仮想通貨分野に関心を持つ人々を「関心から実用」に転換させる術が必要だと主張した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/02 土曜日
13:30
OpenAI、1.2兆円を資金調達完了 汎用人工知能に関する協議も
OpenAIが新たに1.2兆円の資金調達を完了。経常収益が急成長する中、汎用人工知能(AGI)達成後のマイクロソフトとの技術利用権について協議を進めていると伝えられる。
12:00
ジーニアス法成立、サークル株に対する影響と今後の展望は
ステーブルコインUSDCの発行元サークルが米国で上場し、株価は急騰後に一時300ドル近くまで上昇。GENIUS法案の追い風もあり注目を集めたが、その後は調整局面へ。本記事では株価動向、成長の可能性、リスク、そしてUSDCの仕組みやDeFiでの活用方法を総合的に解説する。
11:15
米シャープリンク、約1.5万イーサリアム追加購入
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンクが7時間で14933ETH購入。6月以降46万4000ETH蓄積し未実現利益2億ドル以上を記録。
10:30
DeFi教育基金が米上院に提案、クラリティ法案の4つの原則とは?
仮想通貨業界団体DeFi教育基金が、米上院の「責任ある金融イノベーション法」に4つの重要原則を提案した。分散型金融と従来型仲介業者の区別などを求めている。
09:50
メタプラネット、最大5550億円相当の優先株発行を検討へ
メタプラネットは仮想通貨ビットコインの追加取得のために、発行可能株式総数の増加や永久優先株式の発行を臨時株主総会に付議することを決議。永久優先株式の発行額は最大5550億円である。
08:43
ビットコイン一時11万3000ドル割れ、トランプ新関税発表などで仮想通貨市場に売り圧力=CNBC
トランプ大統領の関税発表などを受けビットコインが3%下落し一時11万3000ドルを下回った。イーサリアムやXRP、ソラナなども下落。専門家は健全な調整と分析。
07:15
ベッセント財務長官、「仮想通貨黄金時代」宣言 
ベッセント財務長官が仮想通貨黄金時代の到来を宣言。トランプ政権が168ページの包括的報告書を公開し、ビットコイン戦略的準備金やDeFi規制緩和を明記。
06:45
英金融当局、10月から仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を解禁
英金融行為監督機構が2021年から禁止していた仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を10月8日に解禁。FCA承認取引所での取引が条件、デリバティブ禁止は継続。
06:25
米SECの仮想通貨タスクフォース、全米10都市で巡回ラウンドテーブル開催へ
米SECのヘスター・パース委員率いる仮想通貨タスクフォースが8月から12月にかけて全米10都市を巡回。従業員10人以下の小規模仮想通貨プロジェクトとの対話を重視。
06:00
ストラテジーの「iPhoneモーメント」か、アナリストが目標株価を大幅引き上げ
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーの第2四半期決算を受け、ベンチマークとキャンター・フィッツジェラルドが目標株価を上方修正。新優先株STRCを「iPhoneモーメント」と評価し長期成長を予想。
08/01 金曜日
17:45
予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望
仮想通貨市場の未来について、現在もポリマーケットなどで予測が活発に行われている。本記事では、2024年に精度で注目を集めた予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望をまとめた。
16:30
韓国Four Pillars、Circle・a16z・S&P参加のTACにアジア初のリサーチ企業として加盟
韓国のFour Pillarsがアジアのリサーチ企業として初めてTACに参加。Circle、a16z、S&P Globalなど大手機関と共にトークン化資産の発展に貢献。仮想通貨市場の国際協力体制が強化。
13:45
9割の北米大企業CFOが仮想通貨利用を想定=デロイトQ2調査
デロイトの最新調査により、北米大企業の最高財務責任者の99%が、長期的に仮想通貨の業務活用を想定していることが明らかになった。投資や決済での利用をはじめ、サプライチェーン管理での利用が高く評価され、2年以内の導入に意欲を見せる企業も多い。
13:00
新構想「リーン・イーサリアム」とは? 今後10年の開発目標=ETH財団
イーサリアム財団リサーチャーが、今後10年の開発構想「リーン・イーサリアム」を発表した。特にトランザクション処理能力について野心的な目標を掲げている。
12:15
初心者・女性・大口が選ぶ|仮想通貨取引所のクチコミ人気ランキング
ユーザー基盤の大きい、ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコイン・コインチェックのクチコミ500件を分析。初心者や上級者別に、おすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を比較しました。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧