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ビットコイン採掘難易度が過去最高値に、ハッシュレートの上昇止まらず

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マクロ経済と金融市場

18日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比115ドル(0.34%)高、ナスダック指数は188ポイント(1.51%)高で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価が前日比318円高の30,892円まで上昇、バブル崩壊後の最高値を33年ぶりに更新した。

日銀の植田新総裁による金融緩和政策の継続方針の安心感や円安・ドル高の影響に加え、欧米のリセッション(景気後退)懸念が強まる中、大型株を中心に業績が堅調で割安感のある日本株への資金移動を指摘する向きもある。

海外投資家は7週連続で日本株を大幅買い越しに至るなど、現物・先物市場ともに海外勢が相場を主導する。今年4月にはウォーレン・バフェット氏が5大商社株の買い増し(保有比率引き上げ)する意向を示したことも日本市場への関心が高まった一因と見られる。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.09%安の26,795ドルに。

BTC/USD日足

50日移動平均線を下回った後は上値の重さを露呈しており、三尊ネックライン付近で反落するなど軟調な推移を辿る。

ビットコインのディフィカルティー(採掘難易度)は、前回比3.22%上昇し、過去最高値を更新した。

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およそ2週間に1度の頻度で行われる採掘難易度調整は、ネットワーク上の演算能力となるハッシュレート(採掘速度)の増減に応じて、1ブロックのマイニングに必要な時間を約10分間となるよう自動調整する。

ハッシュレートが急増すると採掘難度が上がって新しいブロック生成にかかる時間が長くなり、ハッシュレートが低下すると採掘難度が下がってブロック生成が容易になる。ブロック生成ペースを一定に保つことで、ビットコインの供給量を制御し、ネットワークの安定性とセキュリティを維持するためのバランサーの役割を果たす。

過去数週間はビットコイン価格が低迷しているにも関わらずハッシュレートは伸び続けるなど、マイナー間の競争激化が見て取れる。

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平均ハッシュレート(採掘速度)は350 EH/sを上回ったが、この水準は7ヶ月前(22年10月)の平均ハッシュレート250 EH/sと比較すると40%増、16ヶ月前(22年1月)の190 EH/sと比較すると86%増となっており、マイナーの勢いは止まるところを知らない。

直近の上昇の背景としては、マシン性能の向上のほか、BRC-20トークンの反響を伴う取引手数料の高騰がインセンティブとして作用したことがある。

また、2022年以降は高度な計算を実行するための採掘装置「マイニングリグ」の価格低下も追い風となった。

パソコンに搭載される高性能GPUは、コロナ禍における世界的な半導体チップ供給不足の解消に伴い値下がりしており、マイナー(採掘業者)の運用コスト引き下げと採掘設備アップグレードにつながった。

一方、バイデン米大統領は、米国で事業を営むマイナーへの課税強化案を掲げる。マイニングに使用する電力コストに対し、30%相当の課税を行うとするものだ。

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これに対し、米大手採掘業者マラソン・デジタルのFred Thiel 最高経営責任者(CEO)は、「このような政策が施行された場合は事業者の国外流出を招くだけで、政府の思惑にあるような税収増や再生可能エネルギーの利用率増加には必ずしも繋がらないだろう」などと主張している。

2024年5月頃には「半減期」を迎え、ビットコインの売り圧力となるマイナーの採掘報酬および市場供給量は半減する見込み。

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アルトコイン

Lookonchainのオンチェーンデータ分析によれば、2015年に行われたイーサリアムの資金調達ICO(イニシャル・コイン・オファリング)に参加したクジラ(大口投資家)の活動再開が確認された。

2年間の休眠期間を経て資金移動を行い、4,032ETH(10億円相当)をステーキングしたという。

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