はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Keyp、ゲームボーイをハードウェアウォレット化する「Game Wallet」を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

携帯ゲーム機がデジタルウォレットに

Web3ゲーム関連企業Keypは19日、任天堂の携帯ゲーム機である「ゲームボーイ」を暗号資産(仮想通貨)のハードウェア(コールド)ウォレットとして利用可能になる専用のカセット(カートリッジ)を発表した。

透明性と信頼性を担保するためにソフトウェアはオープンソースで開発されている。アップデートはすべて新しいゲームとしてリリースされ、ファームウェアのアップデートも一切必要ない。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をはじめとする仮想通貨をウォレット上に保管できる見込みだ。

コールドウォレットとは

仮想通貨を保管するための財布の役割を果たす「ウォレット」の中で、インターネットと完全に切り離されたものを指す。細かく分けるとペーパーウォレットやハードウェアウォレットがある。インターネットに接続していないため、ハッキングのリスクがなくセキュリティは高いが、電子上でやりとりする仮想通貨を頻繁に利用するユーザーにとっては利便性が低い。

▶️仮想通貨用語集

サプライチェーンや技術面での問題がなければ、今夏リリースを目標にしているとしている。

一方、技術的な観点からは興味深いプロジェクトではあるものの、Keypの公式サイトではゲームボーイを開発した「任天堂」の承認および許諾については言及されておらず、権利関係など法的リスクも指摘される。

Game Walletの仕組み

暗号資産(仮想通貨)のリカバリーフレーズを定義するための技術規格である「BIP-39」に基づき、ハッシュアルゴリズム「SHA-256」のオープンソースアセンブリ実装をゲームボーイにプログラムされている開発言語「GBAssembly」に変換することで実現したという。

公式画像を見る限り、1989年に発売され人気を博した初代ゲームボーイが対象だ。開発者によれば、ニンテンドーDSなど最新機種はサポートされていないが、将来的には他のデバイスにも対応する可能性がある。

リカバリーフレーズは、ユーザーがゲームプレイ時に操作した十字キーやボタンのハッシュを使用してランダム生成する。ゲーム内で冒険(クエスト)を完了した後に、ゲーム内の村人などNPC(CPU)キャラクターに話しかけるとフレーズを教えてもらえるといったギミックを取り入れている。

リカバリーフレーズとは、ウォレット作成時に生成される12または24の英単語からなるもので、シードフレーズ(ニーモニックフレーズ)とも呼ばれる。ユーザーはこれを入力することにより、ウォレットへのアクセスおよび別のウォレットで資産の復元が可能となる。

Keypは、ゲームボーイをウォレットに使うことの利点を次のように説明した。

物理的にインターネットに接続できないデバイスは、本質的にはより安全と言える。

その点、長年眠っていたゲームボーイは、ビットコイン誕生前に作成されたデバイスであり、セキュリティデバイスのサプライチェーン(製品やサービスの生産から最終消費者への供給までの一連のプロセス)における犯罪行為やデジタルフィッシング攻撃も不可能だからだ。

KeypのSascha Mombartz共同創設者も、「Ledgerハードウェア・ウォレットのアップデートをめぐる議論の紛糾を目の当たりにして、当事者への信頼面が問題にならないような、真のオフライン・コールドストレージの必要性を再認識した」と述べている。

Ledgerのリカバリーフレーズ保管サービス

仮想通貨ウォレット企業Ledgerは16日、新製品「Ledger Recover」をリリースすると発表したところだ。

リカバリーフレーズを3つに分けて暗号化し、Ledger社など第三者企業がそれぞれ保管するサービスである。ウォレットの持ち主によるフレーズ紛失を防ぐことができる一方で、第三者がリカバリーフレーズを復元できてしまうのではないかとする懸念の声も上がった。

これに対しLedgerは、フレーズを預かる企業はそのフレーズ自体にはアクセスできないと説明している。

関連Ledger社、秘密鍵復元サービスをローンチへ バックドアに懸念の声も

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧