はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Ledger社、秘密鍵復元サービスをローンチへ バックドアに懸念の声も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ウォレットの新サービス

暗号資産(仮想通貨)ウォレット企業のLedger社は16日、新しいブロダクト「Ledger Recover」を近くローンチするとを発表した。

ウォレットとは

仮想通貨などのデジタル資産専用の電子財布のこと。主にデジタル資産を保管するために利用される。

▶️仮想通貨用語集

このプロダクトは、ユーザーが使用するかどうかを選択できるサービス。シークレットリカバリーフレーズ(以下、リカバリーフレーズ)をバックアップしたいユーザーが利用するサービスだが、このプロダクトの提供について批判や懸念の声が多く上がった。

リカバリーフレーズはシードフレーズやニーモニックフレーズなどとも呼ばれ、仮想通貨ウォレットを利用するのに不可欠である。12個や24個の単語からなり、ウォレットを復元して、ウォレットに関連づけられた仮想通貨にアクセスする場合などにリカバリーフレーズは利用される。

Ledger Recoverは、リカバリーフレーズを3つに分けて暗号化し、Ledger社など第三者の企業にそれぞれを保管してもらうことができるようにするサービス。ツイートでは秘密鍵を3分割すると説明しているが、公式ウェブサイトにはリカバリーフレーズを3つに分けると記載がある。「ソーシャルリカバリー」に分類されるこのサービスは本来、ユーザーの利便性や安全性を高めることが目的だ。

このサービスは16日に初めて発表されたものではなく、公式ウェブサイトには「よくある質問」のページを以前に開設済み。また、これから機器を限定して、近くソフトローンチするとも書かれている。

批判の声

今回の発表に合わせ、このサービスには批判や懸念の声が多く上がった。例えば、ポリゴン(MATIC)のプロトコルを開発するPolygon Labsで最高情報セキュリティ責任者を務めるMudit Gupta氏は、以下のように述べている。

リカバリーフレーズ(ツイートでは「鍵」)を3つに分けることは問題ではなく、それは良い考えだと思う。

今回の問題は、リカバリーフレーズをそれぞれ預かった3つの企業が鍵を復元できてしまうことだ。

ツイッター以外の媒体でも批判や懸念の声が上がっているが、Ledger社はあくまでユーザーが選択して利用するサービスであることを強調。第三者がリカバリーフレーズを復号できる問題についてLedger社は、「The Block」に以下のように説明している。

3つに分解されたシードフレーズは、ユーザーがID認証した後、Ledger社のデバイスでだけ復号できる。

シードフレーズを預かる企業は、決してユーザーのシードフレーズにアクセスできない。

なお、ID認証が必要になり、身分証明書にシードフレーズが紐づく点にも批判や懸念の声が上がった。

関連「米国対象者91432件、日本対象者1372件」情報漏洩した仮想通貨ウォレット仏Ledgerがリスト公開

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。
07:25
仮想通貨税制改正案、ルミス議員が「大きく美しい法案」へ修正提案
シンシア・ルミス上院議員がトランプ大統領一推しの予算調整法案に仮想通貨税制改正修正案を提出。300ドル未満取引免税とマイニング・ステーキング報酬の二重課税解消を目指す。
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧