はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

露大手銀行ロスバンク、仮想通貨を利用したクロスボーダー決済サービスの提供開始=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たな決済システムをローンチ

ロシアの大手銀行ロスバンクは、同国の主要銀行として初めて、暗号資産(仮想通貨)を利用したクロスボーダー決済システムの運用を開始した。ロシアのビジネス紙「Vedomosti」が報道した。

ロスバンクによると、同行はすでに企業及び個人の顧客との取引を試験的に行なっており、決済システムの技術的サポートは、クロスボーダー仮想通貨決済サービスに特化したロシアのフィンテック企業「B-crypto」が提供しているという。なお、決済に使用される仮想通貨は明らかにされていない。

新システムの導入により、ロスバンクの顧客は、輸入商品やサービスの決済に仮想通貨を使用することが可能になる。サービスの利用者は、ロスバンク及びB-cryptoの顧客確認(KYC)手続きを完了し、承認を受ける必要がある。

システム利用の流れは以下の通り:

  1. ロシア企業と海外業者が仮想通貨決済を規定した契約を交わし、海外業者は詳細を記載した請求書とウォレットアドレスを発行
  2. ロシア企業とB-Cryptoが契約を交わし、輸入企業はロスバンクの口座に仮想通貨の相当額を法定通貨で入金。
  3. ロスバンクがB-Cryptoに送金し、B-Cryptoが「友好国で」仮想通貨に交換後、海外業者のアドレスに送金する

ロシアにおける仮想通貨の法的位置

Vedomostiによると、ロシアでは、依然として仮想通貨の法的枠組みは確立しておらず、国内で仮想通貨を利用した決済は禁じられている。一方、ロシアの金融インフラ外での決済や、クロスボーダー取引での使用は認められている。

関連:ロシア、仮想通貨を国際決済に利用する法案で合意か=報道

先月末、財務省の反対により、ロシアは国営仮想通貨取引所の設立計画を取り下げた。その代わりとして、民間の仮想通貨取引プラットフォームを規制するルールの導入を検討している。

ロシア中央銀行のアレクセイ・グズノフ副総裁は、ロシアにおける仮想通貨取引プラットフォームは、通常の取引所というよりは、国際取引の場面で、輸出業者と輸入業者のやり取りを調整する組織として機能する可能性が高いと語った。その一例がロシア企業による輸入商品の決済をサポートする役割だ。

取引所の規制を担当するのは中央銀行となる可能性が高いと、金融市場委員会の委員長を務めるアナトリー・アクサコフ下院議員は述べている。

関連:ロシア、国営仮想通貨取引所の設立計画を取り下げ=報道

流動性の欠如

ロシア銀行協会のアレクセイ・ヴォイロコフ副会長は、仮想通貨を利用したクロスボーダー決済は、大企業が必要とするレベルの流動性が欠如しているため、概して小規模な銀行が中堅企業向けの小口決済に提供するケースが多く、大手銀行では採用されていないと指摘。その収益性にも疑問を呈した。

さらに同決済サービスのリスクや法定通貨と仮想通貨の交換の頻度などから、多くの需要が生じるとは考えていないと付け加えた。

しかし、ロスバンクによる新たなクロスボーダー決済サービス提供は、米国によるロシアへの経済制裁措置を回避する手段として見做される可能性もあると、Emet法律事務所のエドワルド・ダヴィドフ弁護士は指摘している。

代替決済システム構築へ向けたロシアの動向

昨年9月、ロシアの財務副大臣は、ゴールド(金)などの資産を裏付けとすステーブルコイン発行計画を発表。米ドルやユーロに代わる決済手段として、ステーブルコインを利用可能なプラットフォーム構築に向け、複数の友好国と協業していると報じられた。

関連:ロシア、ステーブルコインを国際貿易決済に導入か=報道

そして今年3月末には、ロシアのアレクサンドル・ババコフ下院副議長が、インド、ロシア、中国は、多極化する世界のために、新しい通貨システムに基づく新たな金融関係を構築すべきだと発言。中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行の可能性も示唆した。

ロシア中央銀行のエリヴィラ・ナビウリナ総裁は同月、2023年中にCBDCの「デジタルルーブル」を使った実際の取引を開始する見込みだと発表。同氏は、国際決済でもデジタルルーブルを利用することを念頭に置いていると述べた。

ロシア中銀は2022年2月よりデジタルルーブルの試験プログラムを開始している。

関連:ロシア下院副議長「露中印が新たな共通通貨システムを開発すべき」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/15 金曜日
03:30
クラリティー法案が米上院銀行委員会を通過、異例な超党派採決も本会議は不透明
米上院銀行委員会は日本時間15日、仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」のマークアップで採決を実施し、法案を委員会通過させた。民主党からは二名の議員が賛成したが、本会議での支持は条件付きとし、60票確保に向けた交渉は続く。
05/14 木曜日
23:09
フィスコが仮想通貨事業から撤退 FSCC施策を全終了へ 
フィスコが仮想通貨FSCCのステーキング・決済など全サービスの停止を発表。2025年12月期分のバーンも中止する。FSCCの即時消滅や取引所対応への影響はないとしている。
18:34
米上場のナカモト、第1四半期純損失約375億円 BTC5000枚超保有も価格急落の影響を受ける
米上場のナカモトが2026年第1四半期決算を発表。BTC価格下落による評価損で純損失は約375億円(2億3,880万ドル)に達した一方、BTC Inc.ら買収によりビットコイン特化型企業としての基盤を確立した。
17:11
ビットコイン現物ETF、7日平均が1日約139億円の純流出、2月中旬以来最大ペース=グラスノード
米国ビットコイン現物ETFの7日移動平均純流出が1日あたり8,800万ドル(約139億円)に達し、2月中旬以来最大の流出ペースを記録。当時と異なり価格は8万ドル台で推移しており、機関投資家が反発局面を売却に充てている実態をglassnodeが指摘した。
15:58
ムーディーズが予測、「トークン化は金融インフラを変えるが銀行の排除は起きない」
ムーディーズがトークン化資産と仮想通貨決済の将来を3シナリオで分析。既存金融機関の役割は維持されるとしつつ、ステーブルコインやトークン化預金の台頭に注目。
15:31
クラリティー法、審議前夜の超党派協議が決裂か 党派対立での審議へ=報道
米上院の超党派交渉が決裂し、クラリティー法の委員会審議は党派対立に。倫理条項とBRCA条文の溝が合意を阻んだ。
14:00
平将明元デジタル相が日本版Project Glasswing始動を明かす
平将明 元デジタル大臣がT4IS2026で明かした最新政策動向とは。日本版Project Glasswingが8日にキックオフ、AIオンチェーン金融構想PTは連休明けに政策提言を公表予定。
13:55
米CFTCが予測市場含むイベント契約のデータ報告義務を執行見送り、取引所手続きを一本化
米商品先物取引委員会(CFTC)は13日、完全担保型イベント契約に関するスワップデータ報告・記録保管義務について執行を見送るノーアクション措置を発表した。予測市場で広く採用されるイベント契約を巡り、取引所や清算機関の手続き負担が軽減される。
13:25
ConsensysとLedgerが米国IPOを延期・保留、仮想通貨の冬が上場計画に影響
LedgerとConsensysが市場環境の悪化を理由に米国IPOの延期・保留を決定した。Krakenも無期限延期するなど、仮想通貨企業の上場計画が相次いで見直されている。2026年唯一の上場事例となったBitGoはIPO後に株価が35%下落しており、投資家心理の不安定さが浮き彫りになっている。
11:35
ビットコイン上昇は利益確定売りと米国での需要低迷により抑制=クリプトクアント分析
クリプトクアントが仮想通貨市場の週間レポートを発表。ビットコインは主要な抵抗線まで上昇後、利益確定売りなどにより上値が抑制されていると分析する。
11:20
ソラナ基盤ジュピター、ビットワイズ関与のレンディング市場をローンチ
ソラナブロックチェーン基盤のジュピターは、仮想通貨運用企業ビットワイズが関与するレンディング市場をローンチ。機関レベルの監督をDeFiレンディング市場に提供する。
09:59
キヨサキ氏、インフレ警告 金・銀・ビットコイン・イーサリアムで資産防衛促す
著名投資家キヨサキ氏がXに投稿し、イラン情勢と国家債務を背景にインフレリスクを警告。金・銀・ビットコイン・イーサリアムによる資産防衛を呼びかけた。
09:35
米金融大手フィデリティ、チェーンリンク基盤のトークン化米国債ファンド「FILQ」ローンチ
フィデリティが仮想通貨チェーンリンク基盤の機関投資家向けトークン化ファンド「FILQ」をローンチ。ムーディーズよりAAA格付けを取得した。ステーブルコインでの投資が可能。
08:50
新興ブロックチェーンの資金調達の3つの示唆、ビットワイズの幹部が提示
ビットワイズの幹部は、アークとカントンネットワークとテンポの新興チェーンを取り上げて仮想通貨の3つの示唆を提示。それぞれの資金調達や大手企業との協業が同時期に明らかになったことに注目している。
08:15
アンソロピックとOpenAIの未公開株連動トークンが40%以上急落、無効警告を受け
ソラナ基盤のPreStocksが発行するアンソロピックとOpenAI連動トークンが暴落。両社がSPVやトークン経由の株式譲渡を無効と警告したことが背景にある。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧