はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

BNBチェーン、EVM互換のL2「opBNB」のテストネットをローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 

BNBエコシステムの拡大へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのエコシステムで稼働するBNBチェーンは19日、新たなスケーリングソリューション「opBNB」のテストネットを同日にローンチすることを発表した。

opBNBはイーサリアム(ETH)の仮想マシンと互換性を持ち、BNBスマートチェーン(BSC)のL2として稼働。BNBチェーンのチームは、ブロックチェーン技術が発展してきていてもスケーラビリティには課題が残っていると指摘しており、この課題を解決するためにopBNBを開発している。BNBチェーンの幹部Arnaud Bauer氏に取材した「The Block」によれば、今年の3Q(7月から9月)にメインネットをローンチする計画だ。

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

関連ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

開発には、イーサリアムのL2「Optimism」の技術を活用。今回の発表では、opBNBは1秒間に4,000超のトランザクションを処理し、トランザクションの平均コストを0.005ドル以下まで下げることができると説明している。Bauer氏によると、現在のBSCは1秒間に約2,000トランザクションを処理。トランザクションの平均コストは約0.109ドルだという。

関連大型アップグレード「Bedrock」実施後のOptimism、ガス代を56%削減

opBNBは、ゲームやソーシャルネットワークなど様々なアプリでの利用を想定。EVMと互換性があることで、イーサリアムのツールや技術に馴染みのある開発者が、容易にアプリを移植することが可能だ。

関連ブロックチェーンゲームで遊ぶメリットと自律分散型の将来性|廃猫

新たにL2を開発した理由

BNBチェーンは、最初はバイナンスが開発していたブロックチェーン。2022年10月21日付けのバイナンスのブログでは、バイナンスの開発後、BNBチェーンはコミュニティ主導の分散したエコシステムになったと述べている。バイナンスは、数多くいるBNBチェーンエコシステムの貢献者のうちの単なる一社だと説明した。

バイナンスの管理下から離れた後も、BNBチェーンは開発が継続されている。例えば昨年8月にはL2ソリューション「zkBNB」を発表し、今年2月には分散型ストレージシステム「BNB Greenfield」のホワイトペーパーを公開した。

関連BNBチェーン、新スケーリング技術「zkBNB」を発表

関連BNBチェーン、分散型ストレージ「BNB Greenfield」を発表

今回新たに「opBNB」というL2ネットワークを開発した理由についてはBauer氏は、zkBNBはEVMと互換性がないからだと説明。zkBNBのようにゼロ知識証明を活用するL2は、イーサリアムと互換性を持たせることが難しいと言われている。BNBチェーンは、イーサリアムと互換性のあるopBNBを導入して、エコシステムをさらに発展させる狙いだ。

なお、BNBトークンが米証券取引委員会(SEC)から有価証券に分類されていることについてはBauer氏はコメントせず、これからも開発を続けていくとだけ説明した。

関連米SEC、バイナンスとCZ氏を提訴 多くの仮想通貨銘柄を有価証券と主張

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/18 火曜日
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
06:25
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達した。残りの5%は極めてゆっくりと放出され、2140年頃に最後の端数が採掘される見込みだ。
06:00
ビットコインが今年の上昇分を帳消しに、新規投資家が14.8万BTC損切り 流動性悪化と日本債券ショックも影響か
ビットコインが約7カ月ぶりに9万3,000ドルを下回り、2025年の上昇分をすべて失った。新規投資家が14万8,000BTCを損切りし、流動性逼迫も下落要因となっている。
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧