はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アーサー・ヘイズ氏「ビットコインはAIにとって最も好ましい通貨になる」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AIの選択通貨

BitMEXの共同創業者であるアーサー・ヘイズ氏が7日、ブログを通じて、「暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)がAI(人工知能)の選択通貨(The currency of choice)となるだろう」との見解を示した。

ヘイズ氏は、ビットコインがデジタル化され、分散化されている特性、エネルギーと直結した価値、証明可能な希少性、そして人間の管理を超越した持続性を有しているため、AIの要求を満たす通貨特性を有すると述べている。

彼の主張は、AIが「常時利用可能で、デジタル化された、完全に自動化された決済システムを必要とする」という前提に基づいている。AIが持続的に稼働するためには、データ処理と計算能力のコストを継続的に支払う必要が生じる。

ビットコインがAIにとって最適な決済システムとなる理由を説明する上で、ヘイズ氏は以下のポイントを指摘した。

AIにとって理想的な決済システムは、検閲に強いもので、明確かつ透明なルールが設けられている必要がある。AIにとって、人間の法律を理解することは基本的に不可能であり、プラットフォーム外のリスクや、銀行システムの不透明で恣意的なルールから逃れることが重要となる。

ビットコインはその点で独特な存在だ。パーミッションレス(許可無し)で、誰でも利用可能であり、政府による停止も困難。また、ネットワークルールは公開されており、すべての人に透明だ。ヘイズ氏はまた、ルールの変更には大多数のマイナーの同意が必要となると説明した。

ビットコインの検閲耐性は、ネットワーク全体への公開提案を経て多数決で決定するという特性から生まれています。ルールを一方的に変更できる主体は存在しない。

他の決済ツールや資産、あるいは他の仮想通貨では、AIの要求を満たすことが難しい場合がある。中央管理型の決済サービスや現金では、24時間365日のサービス提供は困難だ。また、現金や金に基づくステーブルコインは、発行者によって凍結や検閲のリスクが存在する。

昨年には、取引の難読化ツール「トルネードキャッシュ」を通過したUSDCを、財務省からの制裁協力を受けた米サークル社が凍結した事例が挙げられる。

関連:米財務省、仮想通貨ミキシング「Tornado Cash」を制裁対象に指定

ビットコインとAIの共通点

ビットコインとAIのエネルギー消費には、ヘイズ氏によれば、密接な関連性があるという。ビットコインは、大量のエネルギーを使用して高度な計算を行う「マイニング」プロセスにより生成される。AIシステムもまた、高度な計算とデータ処理により多量のエネルギーを必要とする。この共通性が、ビットコインがAIの「食料」とも言えるエネルギーコストに直接結びついているとヘイズ氏は述べる。

そして、ビットコインの希少性についても言及している。ビットコインの発行上限は2100万BTCで、これが時間と共にその希少価値を増していく可能性があるという。一方、地球上の金の供給は限定的だが、広範な宇宙規模で見れば供給は無尽蔵だと指摘する。また、フィアット(現金)は発行コストがなく政府によって自由に発行可能なため、希少性とは程遠い。

最終的に、ヘイズ氏はAIが自律管理できる可能性を考慮に入れると、人間の管理下にある金融機関への信頼は不必要だと主張している。人間から独立して機能し続けられるビットコインが、その理想的な選択肢となるだろう。

関連:ブラックロックCEO「ビットコインは国際的な資産」、デジタル金としての役割を高く評価

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
07:40
ネイバーとアップビット親会社ドゥナム、AIとブロックチェーン融合で1兆円投資へ
ネイバーとアップビット運営のドゥナムが、AIとブロックチェーンを組み合わせた次世代金融インフラ構築に向け、今後5年間で1兆円超を投資する計画を発表した。韓国ウォン連動型ステーブルコイン発行も視野に入れている。
07:10
イーサリアム、ブロックのガスリミットを6000万ユニットに引き上げ
仮想通貨イーサリアムは、ブロックのガスリミットが6000万ユニットに引き上げられた。これにより、フサカアップグレードの前にトランザクション処理能力が向上した。
06:35
アップビットのハッキング後に一部のソラナ系銘柄で大幅なキムチプレミアム発生、Orcaは50%超の価格乖離
韓国のアップビットで27日にハッキングが発生し入出金が停止された後、ソラナ系トークンで大幅な価格乖離が発生した。オルカは国際価格と比較して51%のプレミアムを記録し、Meteoraも40%のプラス乖離を示している。
05:56
ビットワイズがアバランチETF申請を更新、最大70%のステーキング機能導入へ
ビットワイズが米証券取引委員会に提出したアバランチ現物ETFの申請書類を更新した。ティッカーはBAVAに変更され、保有AVAXの最大70%をステーキングできる仕組みを導入する。
05:40
ソラナミームコインBONKの現物ETP、スイス証券取引所に上場
ソラナミームコインBONKがスイスのSIX証券取引所で取引を開始した。ビットコイン・キャピタルが発行するETPにより、投資家は従来の証券口座を通じてBONKへのエクスポージャーを得られるようになった。
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧