はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ステーブルコインの公平な格付け目指すサービス「Bluechip」立ち上げ 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの信頼性を格付け

ステーブルコインの安全性を評価する非営利団体Bluechipは13日、主要なステーブルコインの公平な格付けを提供するサービスを開始した。

Bluechipのチーフエコノミストである、ギャレット・ジョーンズ氏は、次のようにサービスの意義を説明している。

昨年の旧Terra/Lunaエコシステムの破綻は、ステーブルコインを利用していた多くの人々が、多くの専門家にとっては明らかだったリスクに気づいていなかったことを示した。

安全で合法で簡単な決済方法を求めているが、その方面の専門家ではない人々は、どのステーブルコインを使うべきか判断できるような簡単なツールや明確な評価システムを必要としている。

ステーブルコインや金融の専門家ではなくても、あるステーブルコインの安全性などを簡単に確かめられるような格付けサービスを開発したとする形だ。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

評価方法

Bluechipの創設者であるジョーンズ氏らは、安定性(Stability)、管理運営(Management)、実装(Implementation)、分散化(Decentralization)、ガバナンス(Governance)、外部指標(Externals)という6つの指標(SMIDGE)に基づいて格付け枠組みを構築した。

ジョーンズ氏は、ジョージメイソン大学経済学部でマクロ経済や金融政策などを研究する準教授でもある。

「安定性」は、そのステーブルコインがペッグを維持しているか、ペッグを維持していくための適切なメカニズムを持っているかなどを見るものだ。裏付け資産の質や管理、価格と取引データなど市場からの信頼度や、価格安定メカニズムも確認する。

「管理運営」は経営陣の能力やスキャンダルの有無に関連。「実装」は、スマートコントラクトやオラクルから生じるリスクを見るものだ。「実装」について現在は評価されていないものの将来的に評価を追加するとしている。

「分散型」については、少数の関係者の手にコントロールが集中していないかどうかを見るものだ。「ガバナンス」は、ステーブルコイン保持者を、インサイダーによる不正行為や準備金の不正流用から保護するための適切なシステムや措置が整っているかどうかを評価する。

また、「外部指標」は現在まだ導入されていない。今後、ステーブルコインのリスクに関する情報や、センチメント指標、クラウドソーシングなどがBluechipの指標の他にも発展した際に、それらも評価に組み込んでいく方針だ。

Bluechipの立ち上げに際しては、ステーブルコインDAIを提供するMakerの共同設立者ルーン・クリステンセン氏や、資産担保通貨を作成するためのプラットフォームReserve’sの共同設立者であるネヴィン・フリーマン氏などが寄付した。

また、タイラー・コーエン氏、ロビン・ハンソン氏やその他の経済学者がアドバイザーを務めている。

BUSDやUSDTなどの評価

現在、BluechipのプラットフォームではBUSD、LUSD、PAXG、GUSDなどが「A」の評価を与えられている。USDCやDAIは「B+」、USDTは「D」ランクだった。

Bluechipは、USDTについて「提携している銀行とカストディアンの名前を開示する」、「最低償還額を約69万円(5,000ドル)に引き下げる」「独立監査人による完全な財務監査を実施」することなどの条件をクリアすれば、評価を「C」に引き上げることができると述べている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/02 土曜日
13:30
OpenAI、1.2兆円を資金調達完了 汎用人工知能に関する協議も
OpenAIが新たに1.2兆円の資金調達を完了。経常収益が急成長する中、汎用人工知能(AGI)達成後のマイクロソフトとの技術利用権について協議を進めていると伝えられる。
12:00
ジーニアス法成立、サークル株に対する影響と今後の展望は
ステーブルコインUSDCの発行元サークルが米国で上場し、株価は急騰後に一時300ドル近くまで上昇。GENIUS法案の追い風もあり注目を集めたが、その後は調整局面へ。本記事では株価動向、成長の可能性、リスク、そしてUSDCの仕組みやDeFiでの活用方法を総合的に解説する。
11:15
米シャープリンク、約1.5万イーサリアム追加購入
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンクが7時間で14933ETH購入。6月以降46万4000ETH蓄積し未実現利益2億ドル以上を記録。
10:30
DeFi教育基金が米上院に提案、クラリティ法案の4つの原則とは?
仮想通貨業界団体DeFi教育基金が、米上院の「責任ある金融イノベーション法」に4つの重要原則を提案した。分散型金融と従来型仲介業者の区別などを求めている。
09:50
メタプラネット、最大5550億円相当の優先株発行を検討へ
メタプラネットは仮想通貨ビットコインの追加取得のために、発行可能株式総数の増加や永久優先株式の発行を臨時株主総会に付議することを決議。永久優先株式の発行額は最大5550億円である。
08:43
ビットコイン一時11万3000ドル割れ、トランプ新関税発表などで仮想通貨市場に売り圧力=CNBC
トランプ大統領の関税発表などを受けビットコインが3%下落し一時11万3000ドルを下回った。イーサリアムやXRP、ソラナなども下落。専門家は健全な調整と分析。
07:15
ベッセント財務長官、「仮想通貨黄金時代」宣言 
ベッセント財務長官が仮想通貨黄金時代の到来を宣言。トランプ政権が168ページの包括的報告書を公開し、ビットコイン戦略的準備金やDeFi規制緩和を明記。
06:45
英金融当局、10月から仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を解禁
英金融行為監督機構が2021年から禁止していた仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を10月8日に解禁。FCA承認取引所での取引が条件、デリバティブ禁止は継続。
06:25
米SECの仮想通貨タスクフォース、全米10都市で巡回ラウンドテーブル開催へ
米SECのヘスター・パース委員率いる仮想通貨タスクフォースが8月から12月にかけて全米10都市を巡回。従業員10人以下の小規模仮想通貨プロジェクトとの対話を重視。
06:00
ストラテジーの「iPhoneモーメント」か、アナリストが目標株価を大幅引き上げ
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーの第2四半期決算を受け、ベンチマークとキャンター・フィッツジェラルドが目標株価を上方修正。新優先株STRCを「iPhoneモーメント」と評価し長期成長を予想。
08/01 金曜日
17:45
予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望
仮想通貨市場の未来について、現在もポリマーケットなどで予測が活発に行われている。本記事では、2024年に精度で注目を集めた予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望をまとめた。
16:30
韓国Four Pillars、Circle・a16z・S&P参加のTACにアジア初のリサーチ企業として加盟
韓国のFour Pillarsがアジアのリサーチ企業として初めてTACに参加。Circle、a16z、S&P Globalなど大手機関と共にトークン化資産の発展に貢献。仮想通貨市場の国際協力体制が強化。
13:45
9割の北米大企業CFOが仮想通貨利用を想定=デロイトQ2調査
デロイトの最新調査により、北米大企業の最高財務責任者の99%が、長期的に仮想通貨の業務活用を想定していることが明らかになった。投資や決済での利用をはじめ、サプライチェーン管理での利用が高く評価され、2年以内の導入に意欲を見せる企業も多い。
13:00
新構想「リーン・イーサリアム」とは? 今後10年の開発目標=ETH財団
イーサリアム財団リサーチャーが、今後10年の開発構想「リーン・イーサリアム」を発表した。特にトランザクション処理能力について野心的な目標を掲げている。
12:15
初心者・女性・大口が選ぶ|仮想通貨取引所のクチコミ人気ランキング
ユーザー基盤の大きい、ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコイン・コインチェックのクチコミ500件を分析。初心者や上級者別に、おすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を比較しました。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧