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米下院議員、SEC対リップルの判決受けてゲンスラー委員長に書簡

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ゲンスラー委員長に書簡

米国のリッチー・トーレス下院議員は18日、暗号資産(仮想通貨)XRPの有価証券性をめぐる裁判の判決を受けて、米証券取引委員会(SEC)委員長に書簡を送った。

トーレス議員はSECの監督を任務とする下院金融サービス委員会に所属している。「デジタルトークンとしてのXRP自体は有価証券ではない」との地裁判断を受けて、SECは「仮想通貨に対する規制による攻撃」を見直すべきであるという趣旨の意見を述べている。

トーレス議員は、裁判所の判断について、次のようにまとめた。

判事は、ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨をすべて証券であるとするようなSECの行き過ぎなアプローチを却下した。また、判事は「投資契約」の有無を証明する必要性を強調し、ハウィーテストをSECよりも厳密に当てはめている。

トーレス議員が述べるように、判事は、XRPの機関投資家への販売だけは未登録証券の取引だったと認めたが、個人投資家へのセカンダリー販売などその他については証券取引とはみなさなかった。

仮想通貨そのものは有価証券ではなく、投資契約の一部として販売される場合もあるとした形だ。投資契約にあたるかどうかを判断する上で、個人投資家への販売については、ハウィーテストの「他社の努力による利益の期待」の要件を満たせていないとしている。

関連:「仮想通貨XRP自体は有価証券ではない」米地裁、裁判で判決下す

ハウィーテストとは

米国で特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. Howey社に対する訴訟事件に由来する。これ自体には法的拘束力はないが、SECはこのテストをもとに複数のICO(トークン販売)に対してリーガルアクションを起こした経緯がある。

▶️仮想通貨用語集

「SECは真に重大な違反の取り締まりに集中すべき」

トーレス議員は、今回の地裁判断が、コインベース対SECの裁判などでSECに不利な影響を与えるだろうとも意見している。また、判事がSECが仮想通貨業界に対して規制にかかわるフェアな通知を発してこなかったと指摘していたことにも触れた。

トーレス議員は、ゲイリー・ゲンスラー委員長の下でSECは仮想通貨についてのルールや明確なガイダンスを制定せず、米商品先物取引委員会(CFTC)などの見解とも矛盾するような混乱したメッセージを業界に送り続けてきたとも続けた。

SECによる、仮想通貨企業への法的執行措置が恣意的に行われているとも述べている。トーレス議員は、書簡を次のように結んだ。

SECが今回の裁判所の決定によって自らを戒め、今後は、詐欺、市場操作、顧客資金の横領など、真に重大な違反を犯した者に対して、法的措置を行うエネルギーを集中させることを願う。

ゲンスラー委員長の発言

一方でゲンスラー委員長は17日、地裁が個人投資家へのXRP販売を証券取引とみなさなかったことには「失望している」と話した。また、SECはそうした判事の考えについて評価を行っているところだと述べている。

さらに、今回の判決が出たことで、SECがより仮想通貨に特化したルールを起草するかどうかを判断するには、まだ「時期尚早」だとしている。

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