はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国株5日ぶり反落、今夜発表の8月米雇用統計に注目|1日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

9/1(金)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:34,721ドル -0.4%
  • ナスダック:14,034ドル +0.1%
  • S&P500:4,507ドル -0.1%
  • 日経平均:32,619円 +0.8%
  • 米ドル/円:145.5 -0.46%
  • 米ドル指数:103.6 +0.4%
  • 米国債10年:年利回り4.1 -0.2%
  • 金先物:1,965ドル -0.3%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:26,003ドル -4.5%
  • イーサリアム:1,647ドル -3.3%

本日のNYダウ・ナスダック

本日のNYダウは−168.3ドルと5日ぶりに反落し、ナスダックは+0.1%で取引を終えた。昨夜発表のPCEデフレータの結果は再びFRBが利上げ継続を正当化する懸念材料となったとの見方が出ている。なお、今夜発表予定の8月米雇用統計を前に4日続伸からポジションが調整されているとの指摘も見られた。

PCEデフレータ

先日発表のADP雇用統計と第2四半期GDP確報値が弱く利上げ観測を一時的に後退させたが、PCEデフレータの結果はその観測にやや影響したようだ。一方、景気後退への懸念は後退している。

出典:CME

7月のPCEデフレータデータはインフレの継続的鈍化の傾向を示したが、個人消費支出は依然として強い数字だった。個人消費支出のコア価格指数は7月に前月比ベースで小幅な上昇を記録し、2カ月間の伸びとしては2020年終盤以来最小となった。一方、サービス価格と財への支出はともにインフレ調整後で1月以来の高い伸び率だった。

出典:Minkabu

ブルームバーグによると、LPLファイナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は、「この統計は米経済のまだら模様を浮き彫りにしているとして、市場ではさほど重視されなかった」とコメントしたという。

関連9月株式市場見通しは|31日金融短観

米新規失業保険申請

同じく昨夜発表の8月26日までの1週間の新規失業保険申請件数は予想の23.5万件を下回り、22.8万件と、前週から4000件減少。一方、8月19日までの1週間の継続受給件数は2.8万件増の172.5万件だった。統計は労働市場が力強さを維持していることを示唆している。

そして今週最も注目される指標は今夜発表の8月雇用統計だ。予想では非農業部門雇用者数は16.5万人近い増加で前回の18.7万人から大幅減少。失業率は3.6%で、前回の3.5%よりやや高くなるが、依然として歴史的低水準にとどまるという。

マーケットウォッチによると、BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、ベン・ジェフェリー氏は、非農業部門雇用者数を前に、ADP雇用統計のデータは労働市場における7つの「ネガティブな指標」のうちの1つであり、「明らかに下向き」だと指摘。「労働市場が底堅く推移していること、そしてFRBが一貫して”単月のデータがトレンドになるわけではない”とのメッセージを発していることを考えれば、2020年12月以降で最も緩やかな雇用ペースが予想されていても、今年の追加利上げを見送るには十分ではないだろう」と述べた。

パウエルFRB議長は先週「ジャクソンホール会議」にて、堅調な物価・タイトな労働市場への懸念を改めて示し、住宅価格などの下落が「進行中」としつつも、広範なサービスに対する個人支出の継続やタイトな労働市場が2%のインフレ目標回帰を困難にする可能性があるとし、2カ月間の良好なデータは「始まりに過ぎない」と指摘した。

関連「ジャクソンホール」米パウエル議長発言

重要経済指標(注目度:★★★★☆)

米国株

米国株はS&P500種株価指数が月間ベースで2月以来のマイナスで8月を終えた。エヌビディアを筆頭にAI関連銘柄主導によって後押しされていた全体的な上昇局面に対する利益確定の売りが出たほか、これまで緩和し続けていたインフレの再燃に対するFRBのタカ派的な姿勢や、デフレ兆候や恒大集団・碧桂園の不況による中国経済への不安感なども背景にある。

関連恒大集団が米国で破産申請、中国経済への影響は? 仮想通貨・金融市場も警戒

個別銘柄の前日比:エヌビディア+0.1%、AMD-0.8%、テスラ+0.4%、マイクロソフト-0.3%、アルファベット+0.2%、アマゾン+2.1%、アップル+0.1%、メタ+0.2%。

エヌビディア

米半導体大手エヌビディアが28日に規制当局に提出した書類によると、米政府はエヌビディアの人工知能用半導体の輸出制限の対象国を中国だけでなく中東の一部の国を含む他の地域にも拡大している。なお、具体的な国名は書かれていない。

同社は米政府から5─7月期に中東の一部の国などに向けたエヌビディア製最先端半導体「A100」と「H100」の輸出を許可制に切り替えるとの通知を受けたと報告。先週発表された同四半期決算では、AIチップなどの135億ドル売上高の大半は米国、中国、台湾によるもので、それ以外の地域の割合は約14%だったという。一方、中東地域の内訳は明かされていない。

なお、8月中旬には、サウジアラビアとアラブ首長国連邦がH100を数千個単位で確保したことが報じられた。

セールスフォース AIクラウド好調

クラウドベースの顧客管理ソフト大手セールスフォースは米時間30日に第2四半期の好決算を発表した。6月に提供開始したばかりの生成型AI搭載の顧客管理ソフト「AIクラウド」などが売上に貢献した格好だ。株価は前日比3%高。

第2四半期の売上高は86億ドルで、市場予想の85.3億ドルを上回った。また、通期売上高見通しについて5月に示した345億─347億ドルから347億─348億ドルに引き上げたことも好感された。

関連NISAで買える、国内・海外のETF(上場投資信託)ランキングTOP3

9月株式市場見通し(再掲)

MarketWatchは9月の株式市場見通しを公開。S&P500は今月ほぼ2%の下落を記録しており、2月以来の最大の月次下げ幅となった。しかし、Dow Jones Market Dataによると、大型株指数が8月に2%前後下落すると、9月のリターンは通常よりも悪くなる傾向があるという。また、CFRA Researchのチーフ投資ストラテジストであるSam Stovallは「1945年以来、大型株指数であるS&P500指数(SPX)は、9月に平均してマイナス0.73%の月次リターンを記録し、どの月よりも最悪の平均パフォーマンスを残している。さらに、S&P500が月次で下落回数が上昇よりも多い唯一の月であり、勝率はわずか44%にとどまる」とコメントした。

出典:S&P Global

8月の強い経済データへの懸念から連邦準備制度理事会(FRB)が予想よりも長期にわたって金利を引き上げ続ける可能性があり、株式市場は8月に停滞していたが、セクター別ではAI分野をリードするエヌビディアは好決算を受けて過去最高値を更新していた。

一方、Fundstrat Global AdvisorsのテクニカルストラテジーヘッドであるMark Newton氏は、多くの投資家が予想しているほど9月がマイナスになるとは限らない可能性もあるとした。1935年以来、選挙前の年の場合、9月の前半は後半よりも「ずっと良い」という傾向がある。選挙前の年の9月の中央値のリターンはマイナス0.04%だったが、1935年以来、平均リターンはプラスであり、平均リターンは0.2%だったという。米国は2024年11月に大統領選を控えている。

さらに、Newton氏は米ドルと米国債利回りの中期的なピークは近いと述べた。9月初旬までに利回りが新たな高値に押し戻される可能性があるとしながらも「全体的に多くの上昇要因が示唆しているように、株式市場の底はすぐそこにあり、市場は9月の前半に利益を上げることができるかもしれない」とみている。

仮想通貨関連銘柄続落

  • コインベース|79.6ドル(-5%/+7.1%)
  • マイクロストラテジー|357.5ドル(-3.8%/+6.3%)
  • マラソン・デジタル|12.5ドル(-6.6%/+19.1%)

関連SECが全ての現物ビットコインETF判断延期、Worldcoinがアルゼンチンで一日9千人以上登録|1日朝の重要速報まとめ

関連税制優遇制度「つみたてNISA」で選べる投資信託ランキング

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧