Solanaネットワークの健全性レポート
ソラナ財団がL1ブロックチェーン、Solanaネットワークの堅牢な運用状況を強くアピールしている。財団は4日、最新のバリデータ健全性レポートを公開。23年2月以来「ダウンタイムがない状態(100%のアップタイム)」を実現していると強調した。
Solanaメインネット(ベータ)は昨年、少なくとも4回、ダウンタイムに見舞われた背景がある。その多くはボットによる急激なトラフィック増加によってネットワーク容量がオーバーロードされた結果であった。
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これらの課題を受け、ソラナ財団は「マルチクライアント」戦略を推進してきた。2ndクライアントとなる「Jito Labs」は、Solanaバリデータの31%以上を占めており、昨年の0%から劇的に存在感を高めた。
Jito LabsはSolanaのMEV(最大抽出価値)インフラを構築する企業で、シリーズA資金調達ラウンドで1000万ドルを獲得。主にSolana Ventures、Solana Labs、ソラナ財団の幹部が出資する。
目下、Solanaネットワーク向けに追加で2つのバリデータクライアント、「Firedancer」と「Sig」が開発されており、それぞれ異なるプログラミング言語を使用している。特に、FiredancerはWeb3企業Jump Cryptoとソラナ財団が協力して開発したC++ベースのクライアントとなる。
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分散型ネットワークにおけるクライアント
「クライアント」とは、ノード(コンピューター)がブロックチェーンネットワークとコミュニケートを図る際のサポートソフトウェアを指す。このクライアントを介して、ノードはトランザクションのブロードキャストや検証、スマートコントラクトの実行を行い、ネットワーク全体で合意形成を試みる。
分散型ネットワークにおいて、クライアントの多様性はネットワークのセキュリティ、リカバリ能力、および検閲抵抗力を強化する要素となる。多種多様のバリデーターの分散体制が構築されていると、仮に大規模な障害が起きたとしても復旧して引き続き機能する「レジリエンシー」を高める利点がある。
Solanaネットワークには、実に2,000の異なるバリデーターが活動しており、それぞれがネットワークの安定性とセキュリティに寄与している。