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ビットコイン急落で440億円規模のロスカット発生、主要アルトは明暗分かれる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

14日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比489.8ドル(1.4%)高、ナスダック指数は326.6ポイント(2.3%)高で取引を終えた。

日本時間22時半に発表されたCPI(米消費者物価指数)においてインフレ指標が市場予想を下回ったことにより、FRB(米連邦準備制度)の追加利上げ思惑が後退した。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比2.69%安の1BTC=35,503ドルに。

BTC/USD週足

サポートライン(下値支持線)の34,800ドルで一旦反発したものの安易に買いにくい局面だ。サポートが機能しているかどうか何回か下値を試す可能性はあるが、3万ドル水準まで下落すれば、ETF承認前に現物BTCを買い増ししたい投資家が多数待ち構えていると思われる。

暗号資産(仮想通貨)先物市場では、過去数ヶ月間で最大となる2.9億ドル(440億円)相当のロングポジションがロスカット(強制清算)され、相場急落につながったものと見られる。高値圏での過剰なレバレッジポジションが一掃され需給面は改善されたが、いずれにせよ日柄調整を挟む余地も指摘される。

主要アルトコインが急伸するなど相場の過熱感が指摘される中、CPI(米消費者物価指数)発表を前にBTC価格が放物線上の推移で上値を切り下げはじめ、数日前から警戒する向きはあった。

ストラテジストのAli Martinez氏はその一人だ。同氏はBTCが4週連続陽線を記録した週明け(11月11日)時点で、「ビットコインの週足および3日足においてTDシーケンシャルに“売りシグナル”が点灯した」と警鐘を鳴らした。

関連:ビットコイン4週連続陽線、週足終値は昨年5月のテラショック前水準に

また、過熱感を示唆するデータの一つとして、オンチェーンアナリストのWClementeIII氏は、ビットコインのオプション市場の建玉が10日時点で過去最高の180億5000万ドルに達したことを指摘した。

最大手資産運用会社ブラックロックなどが米SEC(証券取引委員会)に申請するビットコイン現物ETF(上場投資信託)の上場承認期待を背景に、市場に流入する投資家の資金が急増していることを示している。

資産運用会社CoinSharesは最新のレポートにて、「暗号資産ベースの金融商品への先週の流入額は計2億9300万ドルに達し、過去7週間の流入額が10億ドルの大台を超えた」ことを明らかにした。ビットコインETP(上場取引型金融商品)の取引量はビットコイン総取引量の19.5%を占める規模になっているという。

ETP(上場取引型金融商品)の運用資産総額は、22年7月の大手暗号資産ファンドThree Arrows Capital(3AC)の破綻以来最高額となる443億ドルを記録した。

アルトコイン相場

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)は反落したものの、先んじて調整を挟んでいたアルト相場は長短まちまちに。ETHが前日比4.11%安、XRPが前日比4.7%安となった一方、ソラナ(SOL)は前日比3.3%高、ポリゴン(MATIC)が5.1%高と明暗が分かれた。

時価総額TOP10騰落率(Messari)

イーサリアムには22年8月以来最大となる4900万ドルの流入があった。これはブラックロックのイーサリアム現物ETF承認申請に伴い、過去2週間でセンチメントが好転し始めたことを示している。

データ分析企業Kaikoのデータによれば、ビットコイン建のイーサリアム価格(ETH/BTC)はしばらく右肩下がりの推移をたどってきたが、ブラックロックのイーサリアムETF申請が報じられた直後に急反転を遂げた。

ETH/BTC

著名アナリストのラウル・パル氏は、ETH/BTCにTDシーケンシャルの反転シグナル“9”が点灯したことを指摘。「過去の強気トレンドのように、ここからイーサリアム(ETH)がアウトパフォームする可能性が最も高い」との見方を示した。

また、イーサリアムの上場投資信託は、その仕組み上「資産運用会社にとっても極めて収益性の高いビジネスになり得る」とした。

関連:ETH大幅高、ブラックロックが現物型イーサリアムETF上場申請へ

一方、暗号資産ストラテジストのベンジャミン・コーウェン氏は、「暗号資産市場全体の占有率シェアを示すビットコイン・ドミナンス(BTC.D)は今後も強気の傾向が続くだろう」などとラウル・パル氏とは異なる見解を示し、イーサリアム(ETH)を含むアルトコインはビットコイン(BTC)に対して後れを取ることを示唆している。

関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

ビットコインETF審査リスト 出典:Bloomberg Intelligence

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